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先日。とある場所でブラインドティスティングの大会の話を耳にしました。

 

次回は是非!なんて言われたので、自分なりのティスティングのやり方を見つめ直す良い機会かなと思い、ワインエキスパートの2次試験で自分が作った資料を引っ張り出してきました。

J.S.A.Sake Diplomaもティスティングがあるので、自分にとってのティスティングを考え直しながら、過去を思い出しながら書き出してみます。

 

 

 

 

●独学だけど、やっぱり「ティスティングは脳でする」でした。

 

ソムリエ協会で出版している「ティスティングは脳でする」という本を読まれた事がありますでしょうか。自分の場合はまるっきりの独学でしたが、ティスティングの練習をしているうちに上手くいかない事が多い理由を自分なりに考察し、様々なやり方を試しました。

 

その中で、もっとも効果的だった方法が、まさしくこの本と同じ方向性を向いていた事を知り(しかも出版は合格後でした・笑)えらく遠回りをしたなぁーと思いつつも、自信が確信に変わりました。感じるよりも考える事を優先した結果、突然上手くいくようになったのです。

 

 

 

特に準備段階で「ティスティングシートを用意する」という事が重要だと思います。

ソムリエ、ワインエキスパートの2次試験ではあらかじめ解答用紙にコメントの候補が記載されており、その中から適切な物を選択する方式です。自分で1からコメントを述べるよりは圧倒的に楽で簡単です。が、そこに落とし穴があると思います。

 

「この品種なら、このコメント」というのは、試験対策としては重要です。リースリングだと思ったら迷わずペトロール香を選択すれば良い。合格を目指すのであればこれだけでOKと思いますが、それ以上の進歩を目指すのであれば、やはり"語彙を増やす事"と"その語彙に見合ったニュアンスを見つけられる訓練"をする事が大切だと思います。

 

あくまでも、舌先の味わいで品種を決めるのではなく、なぜこの味?なぜこの色?といった分析の方に重点を置くようにした事で正答率が今までの倍近くまで伸びました。何をやっても駄目だったのに、考え方を変えただけで当たる様になったのです。某映画で師匠が言った「目で見るんじゃない、感じるんだ」という言葉の意味を初めて実感しました(笑)

 

 

 

●品種を当てる事が目的だと思わない。

 

これも試験対策としてならば、やっぱり品種が当たった方が良いでしょう。

 

でもワインエキスパートで6品種中1種しか当たらなくても合格した方が居るのも事実。得点配分などは非公表ではありますが、適切なコメントの重要性を忘れないように。自分も、ある時から「品種が外れてもコメントは外さないようにしよう」と開き直った瞬間、逆に当たるようになりました。そんなもんですね(笑)

 

奇しくも「銘柄当てが目的ではない」と書籍にも書いてありました。まったくもって同意です。

品種を決め打ちして、それにあったコメントを書くのは、試験的には時間もかからなくて便利ですが、余裕があるならもう一歩先を目指しましょう。

 

 

 

●ティスティングをルーチン化する。

 

これも、書籍では「フォームを作る」という形で紹介されていました。

 

試験となると1品種あたりに割ける時間は多くありません。もちろん色々なコメントを出して考える事は重要ですが、そういった作業がルーチンワーク化され、すらすらと頭の中で描く事が出来る様になれば、思ったほど時間はかかりません。

これはイメージトレーニングでも十分に可能です。通勤・通学途中、入浴中、就寝前の十数分。散歩をしながらコメントをぶつぶつと言って歩いていると変質者に思われるなんて笑い話をセミナーでも聞きましたが、自分もこれは実践していました。

 

うん、ここまで同じ事を考えていたんだったら先に自分が書籍化して印税でウハウハしてしまえばよかった・・・ちぇっ。

 

 

 

 

●まずはティスティングシートを自分で作る。

 

自分が最初にやった事は自分が使いやすい、オリジナルのティスティングシートを作りました。

 

過去問題や独自のティスティングコメントをまとめたサイトやブログ、それこそシートをpdfで配布している場所もありますが、自分の場合、最初はそれらをまるっきり流用していました。

 

でも、自分が感じるニュアンスとあらかじめ書かれているコメントの候補には食い違いがあり、少々使いづらいと感じていました。「だったら自分で作っちゃえ」とエクセルをポチポチ叩いて作った物を今でも手直ししながら利用しています。もし、参考にしたい方がいらっしゃれば公開しますが、できれば自分で作りましょう(^^;

 

 

ワインも日本酒も、旨い旨いと飲むのは簡単ですが、その酒を知る・分析するというのは骨が折れる物です。アロマが云々なんてのは後回しで良いと思います。品種を当てる前に、そのお酒を分析する目線でチャレンジしてみましょう。

 

自分の場合、調子が良い時は7~8種試して5種以上は当たります。(当たらない時は、まるっきり当たらんがwww)自分の行きつけのワインバーでは常にグラスワインの種類は豊富で、行く度にブラインドで挑戦させて貰えるのですが、こういう店があると良い練習になりますね。近日中にお店の紹介記事も書きたいと思います。

 

 

それでは、今日も皆さま

素敵なワインライフをお過ごしください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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