変態バイク屋モディファイ店長とミックス(猫) -2ページ目

人の苦労も知らないで・・・

ある程度、仕事が出来る様になると、極めたくなる。

いや、自分に対しても、お客様に対しても、その時の100%で対応しなければ、失礼にあたる。


手抜きや息の抜き所はないの?と言われると、答えは「ある。」

ないってやつは、俺から言わせたら極めてなんかいない。あるから本当に必要な時に、フルの力を出せるってもんだ。


フルの力を出す為には準備も大事な一つの要素だ。


今回は塗装のお話。


一番大切なのは、下地の処理だ。

不細工や不格好な人が、化粧をしても・・・

いや失礼。


ベースが汚いと、どんなにそれを隠そうと思っても、隠せきれないどころか、余計に悪くなる。見惚れるような、塗装をする為には、いかにベースを綺麗にするかが重要になる。塗装という工程の中で、ベースを作る作業割合は7割以上にも達する。


そして、綺麗に塗れるようになると、空気中や、自分から出るごみ、ホコリの問題が発生する。


完全にシャットダウンする事は難しいが、ゴミが入って来ない様なブースを作り、塗る前にはブース内を掃除をし、地面に落ちているホコリが浮かない様に水をまいておいたり、コロコロで全身を綺麗にし、塗るものは、表面の油分水分を除去し、拭いて、それでも細かいごみなどが表面に残るので、タッククロスといって、にかわをしみこませたガーゼみないたもの。少しべとついて、ゴミが吸着される。もので、拭いてあげ、さらにエアーでブローもして、初めて塗る事が出来る。クリアやキャンディーなどの透き通る色を重ねて塗るときは、さらにリスクは倍に上がる。


それでも、ゴミが入ったりする事はあるが、仕上がりはキレイだ。


そんな最中に違う色を塗装する大バカ者がいる。

考えられない。ホコリを撒き散らしているのと一緒だ。

言っても理解していない。

俺がいると怒られるのを知って、俺のいない夜中にやるから、たちが悪い。


ゴミやホコリより、真っ先に除去しなければいけない事を改めて思い知らされた。