赤ちゃんを授かるヒント、第18回目は「妊娠と体重」です。

妊娠する力と体重は実は密接に関係しています。

大昔、狩猟・採集で食料を得ていた時代。

たくさん食べ物が手に入ると妊娠しやすく、ほとんど手に入らないと極端に妊娠しにくかったそうです。

これは妊娠するのには多くのエネルギーが必要で、食べ物をどれだけ食べられるかでそのエネルギーを確保できるか体が判断した結果だと考えられます。

科学的にみても、妊娠に必要なホルモンを生産するためにはその材料である栄養素を体外から摂取することが不可欠であるため理にかなってます。

ですから、基本的に必要なエネルギー・栄養素を食べ物から摂取しないと妊娠しにくいです。

そう考えると、極端にやせている人は要注意。

スタイル維持のための極端なダイエットや競技のために体脂肪がすごく少ない女性アスリートは月経が止まったりするのがその証拠。

適度に食べて、適度な脂肪を体にもつことは妊娠にとって重要になります。

しかし、一方で食べ物のとりすぎで肥満になるとこれも妊娠にとって障害に。

これは体内の脂肪組織が多くなりすぎると脂肪から分泌される「アディポネクチン」という物質が返って少なくなるからです。

アディポネクチンは脂肪を燃焼させやすくしたり、インスリンの効き目をよくしたり、排卵を促す作用があるとされます。

この値が低下すると健康にも妊娠にもマイナスに。

では、やせすぎず太りすぎでない体重ってどのくらい?ということになると思うのですが、それは身長によって異なります。

指標としては「BMI」というものを参考にします。

BMIは体重(kg)÷身長(m)の2乗で求められる値です。

例えば、身長155cm、体重40kgの人の場合

40÷(1.55×1.55)≒16.65

となります。

このBMIの値が20~24が妊娠に適しているといわれていますので、妊娠希望の方は一度で計算されてみてはいかがでしょうか?

BMIでいうならば、20未満はやせ気味25以上は太り気味ということになります。

ちょうどよい範囲にBMI値が入っていない人は、やはり食生活を見直してみるとよいと思います。

以上、今回は「妊娠と体重」についてお話しました。

次回は「妊娠によいダイエット法」についてお話したいと思います。


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赤ちゃんを授かるヒント、第17回目は「妊娠と飲み物」です。

人間が生きていくためには、食べ物と同様飲み物はなくてはなりません。

ではのどが渇いたときに、何を飲むのが一番妊娠にとって良い、あるいは悪いのでしょうか。

もっともよい飲み物は簡単で、「水」です。

水にはカロリーがなく健康や妊娠に障害となる要素が含まれないためです。

ただ、冷え性のところでもお話したように、飲みすぎはよくありません。

では1日にどのくらい飲むのが良いのか。

どれだけ運動するか、何を食べたか、湿度や温度などによって左右されますが、通常は1キロカロリー摂取するごとに1ミリリットルの水が必要だといわれます。

例えば1日2000キロカロリーとるとすると必要な水は2リットル。

1500キロカロリーなら1.5リットル必要になる計算です。

もちろんこれは食べ物からの水分補給も含みますので、必ずしも1.5~2リットルの水を飲む必要があるというわけではありません。

一般的な食事から得られる水分は0.6~0.8リットルだといわれます。

ですから仮に2リットル摂取しようとした場合、水は1.2~1.4リットル。

コップ1杯が200ml(0.2リットル)とすると1日に6~7杯分の計算ですね。

そこにたくさん運動したとか暑い日だったという条件によって適宜コップ1~2杯プラスしていくと良いでしょう。


一方、悪い飲み物は何か?

間違いなく悪いと言えるのは「加糖された清涼飲料水」です。

市販されているジュースの多くはこれに該当しますね。

ではなぜ悪いのかというと、すでに炭水化物のところでお話したように、加糖された清涼飲料水は血糖値の急激な上昇とそれに伴うインスリンの大量分泌を引き起こします。

これがインスリンの効き目を悪くさせたり血中の男性ホルモン値を上昇させて、PCOSなど排卵性不妊のリスクを高めるからです。

ですから、妊娠したいとお考えなら加糖された清涼飲料水は、理想的には一切飲まないほうが良いということになります。


じゃあ、水と加糖された清涼飲料水以外はどうなの?という疑問が出てくるかもしれません。

一般的に妊娠に影響を及ぼすイメージがありそうなコーヒー・紅茶・アルコールについては良いのか悪いのか知りたいところだと思います。

結論から言うと、明らかに良いあるいは悪いといえるだけの科学的根拠はまだない、ということになります。

ただ、いくつかの研究ではコーヒー・紅茶などに含まれるカフェインやアルコールは不妊のリスクを高めるという結果が出たという報告があります。

またアルコールに関しては母体の分解能力に対して胎児の分解能力は低いので、お母さんが「これくらいなら・・」と思う量でも胎児には悪影響がでる危険性があります。

ですから、不妊や胎児への影響のリスクを回避したいとお考えであれば控えることが賢明かもしれません。

一方コーヒーや紅茶が好きな人は、一切飲まないとストレスに感じるかもしれないですね。

そういう方は、適切な量を守れば返ってリラックスできて妊娠によいかも。

1日に2~3杯くらいなら飲みすぎではないと思います。


以上、今回は「妊娠と飲み物」についてお話しました。

次回は「妊娠と体重」についてお話したいと思います。


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赤ちゃんを授かるヒント、第16回目は「妊娠と食生活③」です。

今回は主要な3つの栄養素のうち「タンパク質」のとり方についてお話したいと思います。

タンパク質は大きく分けて動物性タンパクと植物性タンパクに分かれます。

読んで字のごとく、動物の体にあるのが動物性、植物の中に含まれるのが植物性タンパクです。

動物性タンパクはさらに肉と魚を分けて考えたほうが良いです。

というのも、タンパク質と一緒に含まれる脂質の種類が異なるためです。

牛・豚は脂質の性質を決める「脂肪酸」の中の飽和脂肪酸を多く含みます。

飽和脂肪酸は少量ならばかえって体に良いとされますが、とりすぎると悪玉コレステロールを増やし動脈硬化の原因になります。

一方魚は多価脂肪酸の一種オメガ3脂肪酸を多く含みます。

前回お話したように、このオメガ3脂肪酸は人間が体内で作り出せないため食物からとるしかありません。

その効果は、PCOSになりにくい体をつくるだけでなく、胎児や生後の赤ちゃんの脳の発達に重要な役割を果たすことが知られています。

同じ動物性タンパクといっても、このように体への影響が大きく異なります。

植物性タンパクは大豆などの豆類やピーナッツ・アーモンド・クルミなどのナッツ類に多く含まれます。

ある調査では、動物性タンパクを同量の植物性タンパクに代えると排卵性不妊のリスクがぐっと下がったという報告があります。

以上のことを踏まえて、タンパク質をどのようにとると妊娠に良いのかというと

1.動物性タンパクは肉よりも魚からとったほうが良い

2.動物性タンパクよりも植物性タンパクをとったほうが排卵性不妊のリスクを減らすことができる

ということになります。

タンパク質は、糖や脂質のように体内に貯蔵できません。

ですから毎日必要な量を食事で摂取するしかない栄養素です。

そんな中、妊娠によいとり方は理論的には上記のようになります。

ただ、いっさい肉を食べないというのも非現実的かもしれません。

あまりに節制しようとして逆にストレスがたまるのもよくありませんので、お祝いの時などたまにはステーキ・焼肉などを食べるのもよいでしょう。

可能な範囲でタンパク質は豆・ナッツ類か魚からとるようにするとよいと思います。

以上、今回はタンパク質についてお話しました。

次回は「妊娠と飲み物」についてお話したいと思います。


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