皆さんこんばんは。

 

ご無沙汰な更新です。

 

陽が暮れるのも早くなり、秋から冬へと季節が変化しているのを感じる季節になりましたね。

 

私は、ブタクサの影響で鼻水に苦しめられています…皆さんは花粉症など大丈夫でしょうか?

 

 

さて、土曜日はIINNOVATIVE CITY FORUM 2018に参加してきました。

 

場所は、六本木ヒルズ44階。ヒルズアカデミー内にて。

 

3日目の本日のテーマは、

 

「見えない価値の見つけ方」です。

 

「食べる」「眠る」「住まう」。

 

この3つについて、先生方が自らの意見を述べ、その後にセッションを繰り広げていくスタイル。

 

「食べる」皆さんは、この言葉から何を感じますか?

 

今回、この内容で進めていたのはタマサート大学の先生と発酵デザイナーの小倉さん。

 

食の文化は国によって様々で、食べることだけではなく、ライフスタイルもこの食文化にはつながってくる。

 

例えば、バンコク。

バンコクの食文化は、ズバリ!ストリートフード。

 

バンコクに行くとわかるが、路上で販売し、そこらで食を気軽に楽しむ事ができる。

 

また、働きながら主婦をしている人も、家庭にストリートフードが並ぶのが当たり前で、料理をすることがあまりないそうだ。

 

怠けたいから料理しないのではなく、幼い頃からそれが当たり前だとされてきたし、料理はプロが作ったものなら間違いはない。そして、そうした人たちがいることでお互いの生計が成り立っている。

 

例えば、日本に置き換えてみると、日本では、道路や路上は公共の場。

 

そこで何かを食べることは行儀が悪いとされている。

 

また、働いていても主婦は家で手料理を食べさせることが「美徳」とも言われていて、その両立に苦しんでいる人は多い。

 

近年では、惣菜など買ったものを、ビニールに入れている事から「ビニール主婦」と言われているそうだ。

 

仕事をしながら、家庭を両立させる…なんとも難しく大変なことを世間から求められ、そして、皮肉な表現をされていることに悲しく感じた。

 

楽をするではなく、そこに需要と供給が成り立っていることをもっと浸透していけば、惣菜などが廃棄される世の中が減っていくのになぁ…とも感じた。

 

ちなみに、バンコクでは「とうきょう菓子」というものが古くから愛されているらしい。

 

東京と名付けられながらも実は、バンコクで発祥された食べ物で、古くをたどればバンコクにある大丸デパートで売られていた食べ物だったからそう名付けられたらしい。

 

これは、日本で流行している「パクチー」に似ている。

 

タイでは、パクチーは彩りとして使われているが、日本でのパクチーといえば、そのものだけに注目をされている。

 

例えば、パクチージュースや、パクチー味のお菓子など…タイでは見かけることがないが、私達は、タイでパクチーがメインの食べ物があるかのような錯覚を起こしている人は多いのでは?

 

 

そして、次は小倉さんのプレゼン。

 

とにかく面白い。

 

 

元々、発酵に興味を持っていたそうだが、研究すればするほど面白さを感じたようで、今は発酵文化を日本だけでなく全世界に向けて発信しているとか。

 

中でも面白かったのが「稲妻」の話。

 

なぜ「稲妻」は「稲」という字で成り立っているのか皆さんは知っていますか?

 

この稲妻というのは、田んぼに関係していて、稲妻が田んぼに落ちると、そこで田んぼの水に電気が含み通常の水に比べて『窒素』の量が増え、よって稲が育つから豊作に繋がるとのこと。

 

確かに、昔田んぼを訪れた際に、先生から「稲妻の多い年は、豊作になる」と話していたのを思い出しました。

 

古くから伝わる話には、裏付けがきちんとあったりするんですよね。

 

例えば「夜に口笛を吹くな」とありますが、あれは、昔は「口笛」は人身売買に使われていた秘密の暗号で、夜の口笛=人身売買。だから夜は口笛を吹くなと言うことが言い伝えとなっていた。

 

これに似ている気がしました。

 

まぁ、話は脱線してしまいましたが、こうしたエピソードも加えた発酵のお話はとても楽しかったです。

 

発酵食として一番に思い浮かぶのは「味噌」。

 

私の母はこの味噌をよく自分で作っているのですが、味噌は作った瞬間から食べられるのではなく、寝かせることで発酵が進み、寝かしすぎてもいけないし、寝かさすぎないのも良くはない。この塩梅が面白いらしく、最近では若い人も味噌作りをする人が増えたそうです。

 

古くから伝わるこうした発酵の文化。

 

大切にして次世代へとバトンを繋ぐのも私達の仕事なのかもしれませんね。

 

 

 

その後は、お二人のセッション。

 

食から伝わる「幸せ」とは。

 

最近は、食べることに「幸せ」を感じるよりも、食べることが「悪」とされることが多い世の中になっているとか。

 

確かに、糖質制限や過度なダイエットで食を控える人が多くなりましたね。

 

しかし、食べることは本当に身体に悪い影響を与えるのでしょうか?

 

小倉さんが話されていた内容に、

 

「病気になったらとにかく食べる」

 

という言葉を耳にしませんか?

 

身体が弱っているからこそ、栄養を取り入れる。ということは、食べるものはきちんとコントロールすれば、身体に悪いことななんて1つもないんですよね。

 

そして、ストリートフードのあり方についても話しをされていたのですが、高度成長期を迎えた時に、屋台の商売が発展したタイ。

 

その裏にはどのような背景が合ったのか…。

 

ストリートフードと聞いて、一番に感じるのは人と人とのぬくもり。

 

社会が発展すれば、もちろん疲弊する人も多い。

 

その疲弊した気持ちをぬくもりで解消するために、屋台が増えたのではないか?そう分析をした小倉さん。

 

私はその考え方に賛同してしまった。

 

食って、食べることももちろん幸せなんですが、そこで言葉の遣り取りをすることで生まれる「ぬくもり」にも幸せを感じるのでは無いでしょうか?

 

経済の発展が進めば、働いている人は豊かにはなりますが、「人とのぬくもり」という部分は豊かになっているのか?

 

自己中心的な部分が多くなり、他人を考えられなくなる世の中は恐ろしいことです。

 

古くからある発酵食も、やはり「ぬくもり」がキーワード。

 

愛情をかけて味噌や糠を愛でていく。

 

手が持つ「熱」も菌が育つ大切な栄養素。

 

毎日混ぜることで美味しい糠床を保つことが出来ます。

 

そんな文化を今の時代だからこそ取り戻し、人間らしさとはなにか?に気づくことがこれからの時代に大切ではないのか?と感じました。