長い夜
また昨夜突然の激しい腹痛。
さしこみの激しいような、鋭く圧迫されるような痛みに思わず唸ってしまう。とにかく体をまげてやり過ごそうとした。
でも痛みは1分おきくらいにやってきて眠ることもできない。涙がでてきて仕方なくバファリンを探す。彼を起こさないように…と思うがもう這うしかないし左足はお腹の痛みで震えて動かすことができず静かに動く事ができない。
まぁ、ぐうぐう寝てるしいいか。
必死に戸棚に辿り着いたがバファリンは賞味期限2年もすぎてる!
…諦める。
しばらく我慢していたが我慢できない痛みに彼を起こし痛み止めがないか聞く。やはりないとの事。もう布団に戻れないほど痛くて情けなく泣き笑いしかできない。
布団に入れてもらいあったまりながらも早く朝がくることを祈る。
痛みでか少し寝呆けてもいるのか思考がおかしい。頭の中にたくさんの四角があって、意識がぽろぽろとそのなかに振り分けられる。
長細い四角が私の意識を支配して私は頭を掻き毟りたくなる。
呼吸も切れ切れで思考もぷつぷつ切れる。意識しないのに唸ってしまう。啜り泣きみたいに声が我慢できない。隣の人が起きるが彼は起きない。それが可笑しくて泣き笑い。
もうダメだ、救急車。と携帯をみると4:43。もう3時間も痛いままなんだ…
でももう少しで夜が明ける。
もう少し。
知らないうちに頭の中で数を数えている。
携帯をみる。
4:46。
そんな。
何度か這ってトイレに行く。痛みで吐きそう…というのもあって。起きているからお手洗いにも行きたくなるのだ。やっかい。
何回か彼を起こすが(起こしたって仕方ないのに)どうしようもない。彼も困っているうちに寝てしまう。昨日も徹夜だったから起こすのも可哀相…だが一人で耐えていると泣けてくる。
5:30。
もう母が起きる時間だ。
実家に電話し、保険証がないけど救急車を呼べるかを聞く。そんな事考えず呼びなさいと言われる。
もう少し我慢しようと思う。救急車を呼ぶほどではないかもしれない。波も3分に1回くらいになった。
でも痛くて、友達に貰った精神安定剤(私にではなく私の弟のためにくれた)を飲もうかと思った。少しこのばらばらな意識から解放されるかもしれない。夜中でこの痛みでわけの分からないことばかりが意識にのぼる。
…でもやめた。
ちゃんとお医者さんにみてもらわなくては。
6:30、私の目覚ましが鳴るが動けない。小さい音だから彼も起きてくれない。おお~い。
…放置するしかない。
時が過ぎるのが遅い。
粘るみたいに。
痛みがくる度に体を揺らしたり深く息を吐いたりして紛らわす。
目がちかちかして床をがりがりする。猫みたいだ。
私の目覚ましは5分置きになるようにスヌーズ設定がしてあるがその5分が長い。お腹を圧迫するパジャマのズボンのゴムが痛くて腰穿きにする。姿を想像してまた笑う。
こんなんでどうやって病院に行こう?
救急車を呼ぶ頭はもうない。しかしズボンを穿いたり髪を整えたりはできなそうだ。歯も磨けないかも←何を考えているんだか。
大体タクシーにどうやって辿り着くのだ?!…タクシーはどうやって呼べばいいんだろう。
また実家に電話。
いいから救急車呼びなさい、と言われ話しているうちに彼が完全覚醒。
どうしたの?と泣いている私に言う。
重大さにやっと気付いたらしい。すごいぞ君は。夜中に地震がきても置いていこう。
しかし、何故か少し痛みが遠退いた。
朝になり私も夜中のあのバラバラな思考から解放されたせいか唸るほどの痛みじゃなかったような気がしてくる。全ては闇の中のもやに包まれてまるで遠い夢のようだ。
時折襲う痛みの波ももう激痛ではない。
汗びっしょりで全身ぷるぷるしてまるで生まれたての子馬みたいによろよろだ。
でも朝日。
よかった。夜が終わって。生まれ変わったみたい。
結局歩けるまでに回復したので彼と家を出て近くの病院へ。
診断結果は、よくわかりませんとのこと。
以前もそうだった。私も痛みを色んな表現で伝えたんだけど(骨盤のこの骨の内側に風船があってそれがどんどん膨らんで割れそうな感じ、とか)…痛みが終わって私もけろりとしていたから病院にいることが恥ずかしかった。
しかも万が一婦人科が悪いのだといけないからと婦人科にも行ったのだが周りは希望に溢れる妊婦さんばかり。せっぱつまったぼさぼさ頭、顔色の悪い私はまるで「妊娠しちゃって困ってます」みたいに見えるじゃないか!とても居心地が悪かった。お腹が痛かったんです、と弁解して回りたい気持ち。
なんだったんだろう。
不思議です。
今も海鳴りみたいに微かに痛みを覚えている。
ついこめかみに力をいれてしまうが…もう終わったんだ。
よかった。
赤ちゃん産むのはこれより痛いんだろうなぁ。
でも痛みは終わってしまえばもう恐くない。繰り返しまた来ると思えば恐いけれど、赤ちゃんは産んだらもう痛くないし(産後の痛みはあるだろうけど)残るのは可愛いぷるぷるちゃんだけなので大丈夫かも。
だからお母さんたち頑張って!
さしこみの激しいような、鋭く圧迫されるような痛みに思わず唸ってしまう。とにかく体をまげてやり過ごそうとした。
でも痛みは1分おきくらいにやってきて眠ることもできない。涙がでてきて仕方なくバファリンを探す。彼を起こさないように…と思うがもう這うしかないし左足はお腹の痛みで震えて動かすことができず静かに動く事ができない。
まぁ、ぐうぐう寝てるしいいか。
必死に戸棚に辿り着いたがバファリンは賞味期限2年もすぎてる!
…諦める。
しばらく我慢していたが我慢できない痛みに彼を起こし痛み止めがないか聞く。やはりないとの事。もう布団に戻れないほど痛くて情けなく泣き笑いしかできない。
布団に入れてもらいあったまりながらも早く朝がくることを祈る。
痛みでか少し寝呆けてもいるのか思考がおかしい。頭の中にたくさんの四角があって、意識がぽろぽろとそのなかに振り分けられる。
長細い四角が私の意識を支配して私は頭を掻き毟りたくなる。
呼吸も切れ切れで思考もぷつぷつ切れる。意識しないのに唸ってしまう。啜り泣きみたいに声が我慢できない。隣の人が起きるが彼は起きない。それが可笑しくて泣き笑い。
もうダメだ、救急車。と携帯をみると4:43。もう3時間も痛いままなんだ…
でももう少しで夜が明ける。
もう少し。
知らないうちに頭の中で数を数えている。
携帯をみる。
4:46。
そんな。
何度か這ってトイレに行く。痛みで吐きそう…というのもあって。起きているからお手洗いにも行きたくなるのだ。やっかい。
何回か彼を起こすが(起こしたって仕方ないのに)どうしようもない。彼も困っているうちに寝てしまう。昨日も徹夜だったから起こすのも可哀相…だが一人で耐えていると泣けてくる。
5:30。
もう母が起きる時間だ。
実家に電話し、保険証がないけど救急車を呼べるかを聞く。そんな事考えず呼びなさいと言われる。
もう少し我慢しようと思う。救急車を呼ぶほどではないかもしれない。波も3分に1回くらいになった。
でも痛くて、友達に貰った精神安定剤(私にではなく私の弟のためにくれた)を飲もうかと思った。少しこのばらばらな意識から解放されるかもしれない。夜中でこの痛みでわけの分からないことばかりが意識にのぼる。
…でもやめた。
ちゃんとお医者さんにみてもらわなくては。
6:30、私の目覚ましが鳴るが動けない。小さい音だから彼も起きてくれない。おお~い。
…放置するしかない。
時が過ぎるのが遅い。
粘るみたいに。
痛みがくる度に体を揺らしたり深く息を吐いたりして紛らわす。
目がちかちかして床をがりがりする。猫みたいだ。
私の目覚ましは5分置きになるようにスヌーズ設定がしてあるがその5分が長い。お腹を圧迫するパジャマのズボンのゴムが痛くて腰穿きにする。姿を想像してまた笑う。
こんなんでどうやって病院に行こう?
救急車を呼ぶ頭はもうない。しかしズボンを穿いたり髪を整えたりはできなそうだ。歯も磨けないかも←何を考えているんだか。
大体タクシーにどうやって辿り着くのだ?!…タクシーはどうやって呼べばいいんだろう。
また実家に電話。
いいから救急車呼びなさい、と言われ話しているうちに彼が完全覚醒。
どうしたの?と泣いている私に言う。
重大さにやっと気付いたらしい。すごいぞ君は。夜中に地震がきても置いていこう。
しかし、何故か少し痛みが遠退いた。
朝になり私も夜中のあのバラバラな思考から解放されたせいか唸るほどの痛みじゃなかったような気がしてくる。全ては闇の中のもやに包まれてまるで遠い夢のようだ。
時折襲う痛みの波ももう激痛ではない。
汗びっしょりで全身ぷるぷるしてまるで生まれたての子馬みたいによろよろだ。
でも朝日。
よかった。夜が終わって。生まれ変わったみたい。
結局歩けるまでに回復したので彼と家を出て近くの病院へ。
診断結果は、よくわかりませんとのこと。
以前もそうだった。私も痛みを色んな表現で伝えたんだけど(骨盤のこの骨の内側に風船があってそれがどんどん膨らんで割れそうな感じ、とか)…痛みが終わって私もけろりとしていたから病院にいることが恥ずかしかった。
しかも万が一婦人科が悪いのだといけないからと婦人科にも行ったのだが周りは希望に溢れる妊婦さんばかり。せっぱつまったぼさぼさ頭、顔色の悪い私はまるで「妊娠しちゃって困ってます」みたいに見えるじゃないか!とても居心地が悪かった。お腹が痛かったんです、と弁解して回りたい気持ち。
なんだったんだろう。
不思議です。
今も海鳴りみたいに微かに痛みを覚えている。
ついこめかみに力をいれてしまうが…もう終わったんだ。
よかった。
赤ちゃん産むのはこれより痛いんだろうなぁ。
でも痛みは終わってしまえばもう恐くない。繰り返しまた来ると思えば恐いけれど、赤ちゃんは産んだらもう痛くないし(産後の痛みはあるだろうけど)残るのは可愛いぷるぷるちゃんだけなので大丈夫かも。
だからお母さんたち頑張って!
藍色の対峙
久しぶりに繋がれていない犬を見た。
私がよく野良猫を見つけるつつじの植え込みのところで少し灰色ががった猫(消しゴムちゃんと呼んでいる)がいつになく恐る恐る植え込みをのぞいているから何かと思ったらそこな犬がいた。
大きな柴犬。
私が気付いたとたん夕暮れに響く声で鳴いた。
「どうしてこんなとこな繋がれてるのかな」と思ったら…急にうろうろしだして繋がれていないのがわかった。
そっか、だから消しゴムちゃんはびくびくしていたんだ。
柴犬は高圧的に吠えながら見えない猫の気配を追う。
消しゴムちゃんはその様子をつつじの影から窺う。
心配だったが私よりこの2匹のほうが素早いに違いない。
ごめんよ、消しゴム。
ああ、このシチュー用の鳥の胸肉をおとりにしてあげたらよかった。
私がよく野良猫を見つけるつつじの植え込みのところで少し灰色ががった猫(消しゴムちゃんと呼んでいる)がいつになく恐る恐る植え込みをのぞいているから何かと思ったらそこな犬がいた。
大きな柴犬。
私が気付いたとたん夕暮れに響く声で鳴いた。
「どうしてこんなとこな繋がれてるのかな」と思ったら…急にうろうろしだして繋がれていないのがわかった。
そっか、だから消しゴムちゃんはびくびくしていたんだ。
柴犬は高圧的に吠えながら見えない猫の気配を追う。
消しゴムちゃんはその様子をつつじの影から窺う。
心配だったが私よりこの2匹のほうが素早いに違いない。
ごめんよ、消しゴム。
ああ、このシチュー用の鳥の胸肉をおとりにしてあげたらよかった。
for you…
赤ちゃんのお祝いは加湿器を買うことにした。
赤ちゃんは生まれたてぷるぷるなのに秋や冬は空気が乾いて可哀相だからだ。
でも服とか送って着てほしい気もする。それで写真を撮って送ってくれたら嬉しい。加湿器だけだと…すごく実用的すぎて「とてもよく湿ってるよ」っていう報告を受けるだけになってしまう。それはそれでいいのだがちょっぴり物足りないから。
貧乏な彼には頼らず私の気持ちで買ってあげよう。
今月で子供の教えのアシスタントの男の子が辞める。気の利くいい人だったし折角慣れてきたので残念だ。が、アルバイトという今の立場より良い待遇で就職ができるらしい。
子供たちと楽しく送り出してあげたい。
もうちょっと早くわかればびっくりな事も用意できたのになぁ…
子供たちにメッセージをもらったりするのだけで手いっぱいかも。
こういうのを考えるのは楽しいなぁ。でも他人のスタジオだからはちゃめちゃはできないな…
赤ちゃんは生まれたてぷるぷるなのに秋や冬は空気が乾いて可哀相だからだ。
でも服とか送って着てほしい気もする。それで写真を撮って送ってくれたら嬉しい。加湿器だけだと…すごく実用的すぎて「とてもよく湿ってるよ」っていう報告を受けるだけになってしまう。それはそれでいいのだがちょっぴり物足りないから。
貧乏な彼には頼らず私の気持ちで買ってあげよう。
今月で子供の教えのアシスタントの男の子が辞める。気の利くいい人だったし折角慣れてきたので残念だ。が、アルバイトという今の立場より良い待遇で就職ができるらしい。
子供たちと楽しく送り出してあげたい。
もうちょっと早くわかればびっくりな事も用意できたのになぁ…
子供たちにメッセージをもらったりするのだけで手いっぱいかも。
こういうのを考えるのは楽しいなぁ。でも他人のスタジオだからはちゃめちゃはできないな…