勝手にチバニアン期展 2 | 上総層群

上総層群

上総海盆・古東京湾海底谷の生物たち

なんの変哲もないキンチャクに見えた人は、もうこの先は読まなくて結構です。どうかお引き取りください。何か変だと感じた方は、どうか続きをお読みください。プテラノドンの骨格が、オークションでたったの5億円だそうだ。それに比べ、ジャクサが失敗を重ねたロケットの損失は、おそらく100億は超えるだろう。ま、役人にとっちゃ金額は関係ない、所詮は税金だからね。失われた古生物よりも、現在の技術進歩の方が大切なのだろう。兵器だってそうだしね。宇宙計画、宇宙軍、アニメじゃあるまいしバカバカしい。チャンコロが月は自分たち物のように言っているが、どうぞどうぞ、煮るなり焼くなり好きにしなはれ・・・・おおおおお、また脱線だ。本題に入ろう。これは上総層群産のものだが、時代は更新世中期、おそらく70万年程度であろう。本来ならこの種はすでに絶滅したと言われている時代だ。しかし、わずかならがこの時期までこの種は生き延びていたのである。答えはコシバニシキ、太い放射肋などから、一見エゾキンチャクに見えなくもないが、殻はとても薄く、後耳が非常に小さいのが特徴でもある。おそらくエゾキンチャク同様に、ナナオニシキから分岐したものと思われるが、こいつには幾つかの亜種があり、変異も多い。コシバとは無論、神奈川県横浜市の小柴が模式地でもあるが、小柴層の年代は更新世前期のおよそ160万年前、それよりも約90万年ほど経過した時代の産物だ。しかし、下総層群からの報告は今のところなく、おそらくコシバニシキの絶滅期は、チバニアン期の初期あたりなのだろう。