さあて、ここには何もない。
故に我あり。これが僕の信念である。
こうして己は生きられる。そこに原罪なる物をみたとして、己はそれによって解脱しているのである。
だが、我々がかくの如く考えるために、ひとは人の思想から逃れられない。
なぜなら皆、今という時間に停滞を見出だすから。
もし、人たることをついさっき超克していたとして、しかしひとはそれを認めない。超人の領域は結局、
しばらくの間、ひとの存在を現す。
そうして、ひとはその自同律に縛られる。
で、いつまで待とうか?
それまでは、ずうっと、
僕らは縮んでゆくばかり。
──あ、こどもの日だ。
うむ、あの鯉のように、ガキどもは竜化するのだろうね。
鯉は鯉であり、
竜は竜である。
いま、僕らは
鯉が竜と思い、
竜が鯉と思い、
あっは、モラトリアム?
とにかく、ねがわくば、
彼らが竜としてたたんことを。
まあ、自分もだけれど。