思えば、なぜこんなものを書かねばならない?
言葉はぼくには苦痛だ。
心臓を焦がす息吹だ。
しかし、何故。
ぼくは知らないのである。
なにを。
ふむ。
ぼくには必死なことはない。
それはぼくを苛む。
温室のでくのぼうはこれまで
火をしらぬ。
雨をしらぬ。
雷を、また愛すべき風を。
己はかつて点であった。
実感のない、単なる星。
世界の風はこれの舟である。
あっは。
ぼくは彼等の内でも
とりわけに愚者となった。
点はみちではないのだ。
点は線でさえないのだ。
己は舟の航路を知らない。
──さあて、星辰の座を
結ぼうではないか。
かくて点は色輝きを放ち
川、王冠、鳥、蛇、みたく
限りのない物を産み、語られる。
ぷふい。ぼくはだれだ?
意味はないけれど?