こんにちは。おいでくださって感謝です。今回の記事は、「動物あれこれ」ですよ。

今回は、多摩動物公園(東京都日野市)のアフリカゾウ「砥夢(とむ)くん」についてのお話です。

 

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砥夢(とむ)くんは、15歳のオス。愛媛県の、とべ動物園で生まれました。

父親は(故)アフくん、母親はリカさんです。

壁とか柵に「牙」をこすりつける行動が原因で、6年前に、左の牙を折ってしもたんですって。

それで・・・、下手をすると、感染症で死んでしまうおそれがあったそうです。

そこで受けたんが“日本初”の「牙」を抜くっていう・・・“抜牙”手術でね。

 

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左の牙を抜く処置をしたんが、先月の22日でね。

日本国内では、ゾウさんの牙を抜く処置っていうんは、今まで無かったんですって。

約1年間、入念な準備を重ねて・・・、

手術当日には国内の獣医さんのほかに、アメリカから“抜牙”経験豊富な専門家を呼び寄せて。

総勢66人が集まったとか。

 

砥夢(とむ)くんの麻酔がきくと、「牙」を抜く手術が開始されました。

そして、開始から3時間ほどで、無事に手術は成功しました。

砥夢くんの抜牙処置。
 0:43~01:45で、抜牙に伴なう出血シーンがあるさかい、閲覧に注意してください。 

 

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牙を抜くための準備は、さっきも綴ったように、約1年前から開始。

牙を抜くんには麻酔をする必要があるらしいんやんね。

でも、アフリカゾウを麻酔で動けんようにする処置っていうんは、

多摩動物公園では、別個体で1990~1992年の間に、4回の実施例があるんやけど、

近年では実施例が無かったんやとか。

麻酔に伴なう、いろいろなリスクを減らすために、アメリカの専門家とミーティングを重ねて。

また、麻酔薬を投与する為には、ある程度近づく必要があるさかいって・・・、

適切な位置に、砥夢くんを誘導するトレーニングも、続けてやってきたんですって。



朝6時半から、処置がスムーズに出来るようにって、アフリカゾウ飼育担当さんが準備作業を開始。
8時には、スタッフの皆さんの最終ミーティングが終わって。

9時5分、砥夢くんを寝室から運動場へ移動して係留したあと、麻酔薬を投与されました。
10時半頃から、アメリカの専門家チームを中心に、抜牙処置がスタート。
12時5分、無事・・・牙が抜けて、処置が終了。47分に、麻酔から覚めて立つ事が出来ました。
抜牙処置にかかった時間が1時間37分。トータルの麻酔時間が3時間2分。トータル3時間36分。

・・・っていうことで、想定より、ちょっと早う終わったらしいです。

 

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その砥夢くんの抜牙処置から1週間後。

彼は、元気そうにしてて、順調に回復しとるようやってことでしたよ。