皆さん、おはようございます。

今回は、久々に聖書のおはなし記事です。

 

 

皆さん。タレントって言葉を聞くと、大概は、芸能人を想像されるかもしれませんね。

実は、このタレントいう言葉。辞書で調べてみると、才能・技量・素質とかって記されてます。

タレント(talent)いうのんは、「才能、才能がある人」などを意味する英語。

それが転じて、芸能人とかを指すことが多なっとんでしょうね。

 

 

今回のお話に出てくる『タラント』いうんは、

よう「タラントン(talentum)」っていう言葉でも言われます。

これは、古代ギリシャの重さの単位で、金とか銀の重さを量ることから、

貨幣の単位として用いられたらしいです。

 

 

聖書は、マタイの福音書25章14~28節の部分のおはなしなんですが・・・。

ある主人が旅に出る時に、三人の召し使いを呼んで、自分の財産を預けました。

主人は、召し使いそれぞれの才能に応じて、

一人には5タラント、一人には2タラント、もう一人には1タラントを預けて、

『これを使って良いから、私が戻ってくるまで何か、してみなさい。』

そう言うて旅に出ました。

 

1タラント。これは、今の日本円でいうと7千万円ほどにもなります。

買おと思たら、豪邸とか、ええ車かって買えますよねぇ。

それを考えると・・・。5タラント、2タラント、1タラントって・・・、

えらい召し使いによって預けられる金額に差があるやんかって。

そう思われるかもしれません。

でも、これは、あくまでも各々の才能によってなんやんね。

 

最初に、5タラント貰うた召し使いは、店を開いて商売を始めました。

懸命に働いて、店は大繁盛です。

2タラント貰うた召し使いも、同じように店を開いて商売を始めました。

せっせこせっせこ働いたんで、この店も繁盛して大忙しでした。

 

 

で、問題は・・・1タラント貰うた召し使い。

彼は、どうしたと思いますか。

この召し使いは、地面に穴を掘って、貰うたお金を埋めました。

『1タラントか。これ使って何かやっても失敗したら御主人様に怒られるやろな』

・・・くらいな考えやったんかもしれませんね。

あるいは、貰うたお金が無くなってしまうとでも思たんでしょうかねぇ。

 

 

しばらくして、主人が旅から帰ってきました。

『さぁ。どんなふうに金を使ったか教えてくれ』

最初の召し使いは、店を開いて5タラント増やして10タラントになりました。

『よくやった。私の言うことを守ったのだな。さらに仕事を任せよう』

2番めの召し使いは、店を開いて2タラント儲けました。

『よく頑張った。おまえにも多くの仕事を任せるぞ』

二人の召し使いの頑張りに、主人も、とてもうれしそうです。

 

 

そして、3人目の召使いが前に出ました。

『私は、ご主人様のお金を減らすと怒られると思ったので、金を隠しときました。

これがお預かりしてた1タラントです』

すると、主人は『怠け者の悪い召し使いだ』と、3人目の召使いを叱りました。

『失敗が怖いからと何もしなかったのか!何でも良いからしてほしかったのに。

もう、おまえには何も任さないことにする! 』主人は、そう言いました。

 

 

実は、この主人とは・・・、神様のことを表してるんです。

『タラント』っていうんは、私らぁ各々に与えられた神様からの贈り物のこと。

自分だけにしかない能力・個性・特技・・・

記事を読んで下さってる皆さんお一人お一人にも、いろんなもんがある思います。

それは、誰かを楽しませることかもしれんし、

あるいは、与えられた仕事によってついたスキルかもしれんし、

それは、人によって様々やと思うんです。

その与えられてる各々の贈り物を、人々のため、神様のために喜んで使ってほしい。

神様は、そのように願っとられるですね。