サントリー大ホール

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

石井琢磨(ピアノ)

川瀬賢太郎(指揮)

東京都交響楽団


いよいよ待ちに待った開演です。自分の拍手が良く響きます。(笑)

本日は、2階LB席ですがここは割と音響が良い席らしいです。

座席表で見るよりかなり舞台に近かったです。

琢磨さんをほぼ真後ろから見るお席です。

天井も高くどの席からも見やすいと聞いていましたが、その通りですね。

1列目から段差もしっかりついてました、ホール内の写真撮影はNGでした。

演奏の感想は、音楽的な事は全くわからないので「凄かった。」

としか言えません。すみません。


いざ、開演!

観客も緊張と共に耳を澄ます一瞬の静寂。

逃げ出したくなる緊張感です。(私が)。

もう、喉がカラカラになりました。

何しろ第一楽章から息つく暇が無いです。


琢磨さんが、身体全体で演奏されているところ、

縦横無尽に動く指が背中越しに良くわかりました。

1音1音、ピアノの音が私の耳でもとてもクリアに聞こえました。

オケでは、特にコントラバスの低音がくっきり1音1音

指で弾いている音まで聞こえてきました。


私は第二楽章が特に好きなので、ロマンチックだったり、不穏だったり、

揺らめいたりで本当に素敵でした。

パンフレットには情緒的で甘美とありました。

なるほど、琢磨さんにピッタリですね。

上半身を弧を描くように弾く所が好きです。一緒に酔いそうです。

カディンツアは素晴らしいのだと思います、しか言葉がないです。

ホワホワしてるとあっという間に第三楽章です。


第三楽章は特にウカウカしてるとあっという間にラストになってしまいますので、

心して聴きました。

真後ろから見ていたので、ラストの辺りで琢磨さんが3回完全にお尻が浮きました、

というより立ってました。

1度力強く打鍵して反り返った時、そのまま後ろにひっくり返るかと思いました。

(あっ、危ない!)と心の声。ド素人ですみません。


ピアニストさん、やっぱり腹筋と背筋は必要なんですね。

カディンツアで感動してる暇もないくらい怒涛の盛り上がりで、

あっという間に終わってしまいました。


拍手大喝采。ブラボーの声もありました。

はける時、やっと少しお顔が見えました。

歓喜と憔悴とetc.何とも言えない歪んだ(失礼ですが)お顔でした。

この世に戻って来られたのですね。

どんな世界に行って演奏されてたんでしょうか?やり切ったんですよね、

思ったら、Xにそう仰ってた。

配信でアフタートークあったんですね。

申し込んでいますが、まだ見れないので楽しみにしています。


アンコールなかった…。とっても残念でした。

オケの方々、最後とても良い表情で琢磨さんを讃えておられました。

その流れで、ピアニストさんがアンコールを弾いて、それをオケの方々が目を瞑ったり、

身体を揺らしたり、笑顔を浮かべたりして聴かれているのを見るのが大好きなのです。

オケ、ピアニスト、お客様、全員で良い演奏を作り上げた後の至福の時間を共有してるようで

幸せな気分になります。指揮者ははけてますが…。

いつか、オケとの共演で琢磨さんのアンコールを聴けるのを楽しみにしています。


交響曲第5番「運命」、私もなかなかこの世に戻ってこれなかったのですが、

第2楽章伸びやかでやっと戻ってこれました。

第4楽章、以前琢磨さんが少し弾いておられましたね。

凄く盛り上がって、川瀬さん、飛んでました!

指揮者もアスリートですね。熱い指揮でした。

オケの方々もすごい集中力で素晴らしかったです。

③に続きます。