最近、精神科医である益田祐介先生のYouTubeをよく観ている。動画がよくホームのおすすめ欄に出てくるので、なんとなく観てみたら、内容がしっくりくるし、あまり難しいことはわからないけど、興味深いので観るようになった。


不安を乗り越えるのはどうしたらいいのか?というまとめ動画で、気になる内容があった。不安障害の人は問題(脳内と現実世界とのズレ)が起こったときに、回避する傾向がある。回避するので一時的にはその場のストレスからは解放されるが、中長期的にみたら、回避したことで次回、また問題が起こったときにどう行動すればよいか?が記憶にフィードバックされないため、また問題が起こったときに不安に駆られることになる。

そして、不安障害の人は心の地図に空洞が多い。空洞を避けながら話そうとするとうまく話せない。言葉が出てこない。自分の軸が持てない。(私がカウンセリングで上手く話せない、言葉の続きがでてこないのは、このせいだったのか?)


不安障害の人の治療として、不安を感じていてもその不安に支配されず、行動して慣らして行くこと(感情コントロールの体得)や、語れないものを語ること。語れないもの(心の空洞)をひとつずつ話して納得すること。あの時◯◯なことがあって失敗してしまったけど、仕方がなかったな、等。

自分の語れないものは何があるかなと考えたときに、ふと思いついた強烈な対話の記憶がある。職場での対話である。




当時、小売店でアルバイトをしていた。その日は新しく入った、私よりひとまわり以上上の女性と同じシフトに入っていた。この女性はハツラツとしたおばさまというイメージで主婦グループの中心にいるような人だった。


その人に声をかけられた。こんな感じのやりとり↓




女性 さっき、袋詰めをしてたらレジ袋(有料)が破けちゃって〜💦お客様には新しい袋を被せて渡しました。


私 そうなんですね


女性 え、あなたもレジ袋破けちゃったことありますよね?


私 ありますよ


女性 ありますよね。仕方ないですよね…?


私 (この人、共感してほしかったの?)



まぁ、相手は入ったばかりで業務に関しては不安だっただろうし、私がそっけない対応だったとは思う。しかも会話の理想形が思い付いていた。

『破けちゃうことは仕方ないですよー』『みんなそうやってますよー』(小声で)なんか、フォローした一言があれば、無難な会話に終わったかもしれない。けど、そういうのもちょっと上から目線に感じたし、周りもみんな普通にそうしてたのは確かだけど、有料のものを破損させてしまって、黙っている後ろめたさ?もあってあまり積極的に言いたくなかった。

まさか、あんたも同じミスしてるよね?みたいに言われると思わなくて内心イラッとした。


無難なフォローを言えばこの流れにはならなかったかもだけど、あんまり思ってないことを発言するのは私にとってとても億劫な作業で、咄嗟に言えなかった。なんて言えば無難に終わった?あのときは雑談だと受け止めたけど、何か指示してほしかったのか?なんて言えば良かったかサッパリわからない…。



そして、そのときは仕事中で、他の作業をしながらのやりとりで、マルチタスクができない私にとっては、考える余裕などない早く終わらせたい会話だったし、作業に集中したかった。


マルチタスクできない×コミュニケーションが取れない…。発達障害にとってこういう対話、仕事自体がつらいよ、、と思った。つらいけど、ああいう対応を取ってしまったのは、余裕がなかったからで、やはりあの時は仕方がなかったと思う。一般雇用だし。雑談しながらやる、ってよくある光景だと思うし。集中して作業できる環境があるわけではない…。けど、余裕があって暇だったとしても、フォローするような言葉を言えていたか?やはり言いたくなかったかもしれない(笑)

思ってないことはあんまり無責任に言いたくないし基本無関心で興味を持てないのだ。他人事無気力けれどこの壁を越えられないと、この先上手くやっていけないとも思う。思ってないことを言うのは億劫だけど、もっと面倒なことが起きるかもと思うと無難なキャッチボールをするべき、と脳に言い聞かせるしかないのかも。