2012年 シネマランキング② | 24時のブルース

24時のブルース

映画・音楽などに関することを、ひねもすのたりと語ります。

はい、以上になります。


いや、異論が出てきそうな気がビンビンします。


何でヒミズが3位なんだ、とか。


裏切りのサーカスが下過ぎるだろ、とか。


てか裏切りのサーカスよりユニコーンの方が上かよ、とか。


宇宙人ポール低すぎだろ、とか。


最強のふたりちゃんと観てたのかよ、とか。


1位のスカイフォールは宇多丸の影響だろ?、とか。


全て受け止めますよ。

その上でね、これは俺のランキングなんだよ!

好きにさせろよ!って事なんですよ。


では下位3作と上位3作の寸評を。

中間の作品は今後追記していきたいと思います。


51位 生きてるものはいないのか

うーん、元が舞台ということで、舞台ならまだ分かるんだけど…

不思議な原作×石井監督×劇映画=採点不可能、って感じです。


52位 踊る大捜査線 THE FINAL

いや、途中は良かったんですよ。やっぱり事件発覚の後に

BGMと共に青島が走り出したりとか、OPの感じとか、

グッとあがる部分はあるんですよ。

たださ、割と前半で犯人が勝手にネタばれするじゃん?

おまけに犯人分かってるのに、観客には青島達と同じ

犯人は分からない視点で見せるから、緊張感でないわ違和感ありだわで。


まぁ後とにかく、バナナとトラックで結果げんなり、ってことです。


53位 スーパーヒーロー大戦

特撮映画としてもお祭り映画としても成立していない。0点以下。

てか自分のような全ての平成ライダーのファンにとっては、あの展開は絶対に

納得いかないし噴飯ものだと思う。そんな利用の仕方はないだろう、と。

とにかく、誰に対しても愛の感じない映画だった。

運命のガイアメモリ、MOVIE大戦MEGAMAXのように

他の秀逸な映画陣に肉薄出来るぐらい真摯に作られた良作に対して失礼だ。


3位 ヒミズ

震災以降ということを作品に盛り込んだ事や、

震災のイメージを過度に差し込む事に対する拒否反応が強く、

割と皆さんの評判は悪いのは承知の上です。

ただ、あの震災は拭い去れない事実であり、その地で生きる人は確かにいる。

であれば、この作品が生まれても何ら不自然ではないし、

震災のイメージはキャラ個々人の”時が経っても、それでも垣間見える絶望”を

表現出来ていると思うんですよ。

そして何よりも、原作ファンの自分にとって、

あのラストはとにかく嬉しかったんですよ。とにかく涙が止まらなかったんだ。

だから僕はこの作品が大好きだし、この順位です。


2位 高地戦

映画の楽しめる全ての要素がこの作品に詰まっていると思う。

戦闘シーンの、観客に主観視させるようなカメラワークに

とにかくぐいぐい引き込まれていきました。

もちろん人間ドラマもしっかりと練られていて、

2秒”があの言葉を記された写真を手渡されるシーンは…

ここまでの悲哀のシーンはなかなかないと思う。

そしてクライマックスの絶望的な地獄絵図…

今まで観てきた戦争映画の中でも極北だと思います。


1位 007 スカイフォール

宇多丸師匠のランキング結果は知っていたけど、

シネマハスラーは聴かずに臨んだから、あくまで初見みたいなもんですよ。

ただ、この作品は予告の段階、ボンドが列車に飛び移った後に

平然とトム・フォードのシャツのカフスをさらっと直す仕草で

「この映画は勝ちだ!素晴らしい!」と勝手に感じていました。

これは『桐島、部活やめるってよ』の予告で東出君のあのシーンが

流れていた時に桐島の作品としての価値と勝ちを確信した時と似ています。

そして、両方とも確かにその予想は的中したわけです。

物語自体も申し分なし、それこそ宇多丸さんのハスリングが

過不足なくこの映画を評価されていると思います。

この作品は何といっても特筆すべきなのはアバンタイトルからのOPでしょう!

川に落ちる(まさしくスカイフォール…!)ボンド、そして地下に誘われると共に

流れるアデルの「スカイフォール」…

この時点で、私はもう映画が終わっていい、とまで思ってしまいました。

とにかく素晴らしいの一言。思わず射精するかと思いました。

そんな映画が1位にならない訳がありません。



ということで、以上が寸評となります。

今年はとにかく良作の、特に邦画が多かったように思います。

そして韓国作品のクオリティの高さには舌を巻くばかりです。

下位は割とサクッと決まったけど、中間以上が順位付け難しかったな…

言い訳がましいかもしれないけど、40位以上はどれも好きな映画だし、

もう一度見返したら頻繁に順位が入れ替わりそうな、とにかくそんな感じ。


来年はどんな作品が待ち構えている事やら…

今からとても楽しみです。