こんにちは、行徳の訪問マッサージ師 田口です。
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脳出血を発症したSさん（50代男性）は、右片麻痺（かたまひ）の後遺症がある患者さんです。
片麻痺とは、体の右（or左）半身が麻痺してしまう症状のことで、脳梗塞や脳出血で起こる代表的な後遺症です。
Sさんは片麻痺ですが、身の回りの大抵のことは自分で行い、杖をついて一人で歩くこともできます。
先日訪問した際、奥様から思わぬ話を聞きました。
「この前、久々に転んでしまったんです」
それは悪い知らせだと思い、私はその時の状況などの詳しい話をヒアリングしました。
しかし奥様から聞いた最初の言葉が、私を混乱させました。
「転んだけど『楽しかった』って言ってたんですよ」
Sさんは以前から、度々転倒することがあったようです。
その度に、どんどん悲観的になっていたとのことでした。
「こんなことで転んで情けない」
「そのうち頭でも打って、死ぬかもしれない」
奥様は懸命に励ましたものの、上記のような言葉を聞く度に、悲しい気持ちにもなっていたのです。
そんな時、インターネットで私のブログを見つけたのだそうです。
依頼を受けて、利用開始となりました。
私が訪問するようになって、1年半が経過しました。
週1回の利用が週2回になってから、10ヵ月となりました。
リハビリを週2回に増やしてからは、ほぼ転倒することはなくなっていたとのことでした。
ですので今回の転倒は、かなり久しぶりだったのです。
Sさんは転倒したものの、ほぼ自力で立ち上がれたようです。
その立ち上がる過程で、どのように体を使えば効率的なのか、考えながら動くことが楽しかったと言うのです。
以前は奥様が一所懸命に起こしていたため、一大事でした。
今回は立ち上がる動作の最後に、少し介助するだけで済んだということでした。
Sさんも奥様も、筋力が付いてきたと実感できたことが、何よりの収穫だったようなのです。
そんな話を聞いて、私も嬉しくなりました。
リハビリの効果を実感していただいたこともそうですが、気持ちがとても前向きになったという事実が嬉しかったのです。
少しずつですが、ステップアップしているようで何よりです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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