10月23日の証人尋問で、被告社長は、総合職とは、「営業」「管理職」「管理職候補」と断言していました。

 

 

●「総合職」をネットで調べてみると、

 一般的に、総合職とは「企業において総合的な業務に取り組む職」のことです。「さまざまな仕事を経験しながら(異動・転勤の可能性アリ)、将来的には会社の中核を担う幹部候補生」のこと。入社後はさまざまな仕事のなかから希望や適性に応じて配属が決まります。営業になることも、企画になることも、人事になることもありえるということです。もちろん、仮に入社後の配属先が営業だとしても、数年後で別部門へ異動する可能性もあります。

 また、企業によっては求人情報内に「事務系総合職」「技術系総合職」といった記載を目にすることもあります。それらの表記の意味について、営業系総合職⇒入社後は、営業、企画、人事、総務、経理、法務などの仕事に就ける。技術系総合職⇒入社後は、設計、研究、生産技術、品質管理などの仕事に就けるということです。

 

●「管理職」をネットで調べてみると、

 管理職とは、組織を率いて事業目標や売上に責任を持ち部下を管理する存在です。その他にも、現場の統括や労務管理、人材の育成など、企業運営における重要な役割を複数担っています。

 

●管理職の定義ネットで調べてみると、

 管理職とは企業の中で一定の権限を持ち、部署やチームの指揮統括を行なったり、売上の管理を行なったりする役職を持った社員です。日本企業で一般的な役職というと「本部長」「部長」「次長」「課長」「係長」などがあります。

 

 

AGCグリーンテック社は、親会社AGC(=旧旭硝子)が製造する商品を販売する販売会社なので、職種は「営業職」と「事務職」しかない。被告会社が提出している証書の組織図で、再度確認してみました。

 

 

 

AGCグリーンテック社の総合職の半数が管理職で、総合職のほぼ全員に役職がある。一般職はどんなに責任ある業務をしても、定年まで平社員のままである。

 AGCグリーンテック社は「営業職」と「事務職」しかいなく、「営業=男性」、「事務=女性」にはっきり分かれている。営業職から事務職へ、事務職から営業職への異動はない。管理室の事務職(経理・人事・総務)の総合職は、社内からの異動がない。つまり営業が管理室に異動することはなく中途採用者である。総合職とは、管理職とも会社社長は言っていたが、総合職の中に管理職がいる。会社は、コース別雇用管理や総合職の定義を理解していない。

 

また会社社長は尋問で、転勤したことのある人数に、入社も転勤者として数に入れていると発言していた。転職してきた人を、転勤者としていたことには、思わず傍聴席からも失笑を買っていた。AGCグリーンテック社は、世間から少し感覚がズレてるのではないだろうか・・。


社宅貸与は、「転勤があるから」を理由にしているのに、現在の国内営業統括部長は、本社へ異動せず西日本営業所にいたまま。これに対して会社は異動を求めていないと準備書面に書いていて、矛盾している。会社OB達は、国内本部長が本社に異動していないのはありえない、異動しないなら役職を外れるべき。それを認めている会社もおかしいと言っていた。