最初にAGCグリーンテック社の社長交代歴 (AGC㈱100%子会社)

  • 2000年から2002年 初代社長(AGC出向者) 在籍2年
  • 2002年から2019年 前社長(AGC出向者) 在籍18年
  • 2019年から現在 現社長(AGC出向者) 在籍4年

https://www.agc.com/news/detail/19990705.html

 


AGCグリーンテック社の創立は1999年、今年で創立24年目の比較的若い会社で、社員数も20数名で小さな会社である。

AGCグリーンテック社は、販売会社であり東京に本社、埼玉/愛知/福岡の3営業所があり「営業」と「事務(各営業所に1名)」で、社長と経理人事部長1名除く他は全員が営業で男性、事務員は女性、つまり営業=男性、事務員=女性の構成になっていた。事務員女性は全員が正規社員ではない。

就業規則にも従業員は「社員」と「準社員」と明記している。後に組合員が会社に抗議し始めた数年後の
2015年に就業規則に「総合職」と「一般職」を新たに追記し改訂している。

 
女性労働者(以下「組合員」)が最初におかしいと感じたのが、AGCグリーンテック社の社宅の取り扱いであった。

規程は転勤(異動)者に社宅が認められる。

当時は規程通りで、営業=総合職=男性の中には、賃貸者が数名おり社宅扱いにはなっていなかった。

2010年に本社に新入社員が入社し、都内在住本社勤務で転勤がないのに社宅扱いになっていた。

その後2011年に規程改訂なく、事務職女性陣には知らされないまま営業=総合職=男性全員が社宅扱いになり、これまで賃貸者扱いはこの年にみな新しい物件に引越しを行なった。費用はすべて会社負担であった。

規程は改訂されていないが、営業=総合職=男性には、

「総合職」の住宅手当(会社負担額/月)の考え方(案)⇒社員満足度UPを目指して! という資料が配布された。

そこには
(1) 自己都合(結婚等で妻帯者向け住居に引っ越す場合)の会社補助を充実させたい
(2) 自己都合(個人の希望、親元からの独立等で引っ越す場合)の会社補助を充実させたい
(3) 40歳以降の独身寮に対する会社補助を充実させたい。
と書かれ、負担率・負担額がかかれていた。

「妻帯者」と明記され、「総合職」男性営業だけに限定した社員満足度UPと記載されていた。
AGCグリーンテック社の社員満足度UPは総合職男性のみに限定していた。この資料は事務女性には配布もされていない。

規程の改訂もないまま、会社社長が決定し運用を開始した。

 その後、総合職男性だけに付く給与の手当ては毎年のように増額が行われ、一般職の年齢給は40歳、経験給は10年で打ち止めされる差別的な内容であった。
総合職だけが認められている社内交際費、規程に沿ってない社長の恣意的な運用に疑問を感じ、女性労働者(その後組合員)がユニオンに相談しに来たのが2017年であった。

その後、AGCグリーンテック社とユニオンとの団体交渉を数回重ね、年齢給の年齢制限など改善は出来たが、根本的な男女差別問題では、毎回詭弁を通すばかりで噛み合わず団体交渉だけでは解決されないと判断し提訴に至ったのである。