今日の記事は、プロのカラーリストさんにも
勉強になるので、読んでみてくださいな![]()
トレンドカラーとか、インターカラーと呼ばれる
「流行色」は、プロによって作られたものというのは、
周知の事実ですね。
今年の春、よく見かける
「2012年 春夏ネイルはシャーベットカラーで決める
」
とか
「2012年 スプリングコートはシャーベットトーンで
」
見かけた方も多いと思います。
本来、シャーベットトーンとか、シャーベットカラーと
呼ばれるものは、PCCSのカラーチャートで、言えば、
ペールトーンと呼ばれるもっとも無彩色に近いトーンで、
さらにアイストーンなどとも呼ばれる涼しげな色です。
ペールトーンより、さらに白に近いと言ってもいいぐらいです。
ちなみに、アイスカラーとかアイストーンは涼しげに見える時点で、
ブルーベースです。
しかし、そこで、忘れてはいけないのは、
今年のインターカラーは、
イエローベースの温かみがある色の
当たり年!ということです。
以前も記事にしたとおり、オレンジ、黄色なんかが
主流の年です!
で、ここからが、ポイント![]()
いわゆる、昔のシャーベットカラーと呼ばれる
シャーベットカラーは、もっと範囲が
狭いんです。
この下の写真は、色彩検定1級のテキストです。
こんな記事書くとも思わなかったので、きったないマーキング。
(すいません・・・)
今年もやたら、シャーベットカラーとかシャーベットトーンと
いう記事や広告を見かけますが
一番はじめ、日本で流行らせたのは、なんと
1960年代なんです。
お若いカラーリストさんは、
ツイッギーさえ、知らないかもしれませんね。
そんな1960年代ころの戦略なんですよ。
だいたい、黒がはやると、色を展開させるっていう
流行の流れなんですが、色彩検定1級ではこんな感じの
トレンドとカラーの歴史なんかも勉強するんですよ。
1960年代は、東海道新幹線の開通、東京オリンピックに続き、
ファッションでは、オートクチュールから、プレタポルテへと
展開して行きます。
ミニスカートが有名なモデルのツイッギーがの来日で、
アイビールックやトリコロールが流行り、
またデパートやメーカーのカラーキャンペーンの戦略で
シャーベットトーンとよばれる流行色へと展開しました。
今から、40年以上昔に、流行らせたシャーベットトーンは
本当に涼しげなブルーベースの色です。
しかし、今年、展開しているシャーベットトーンは、
イエローベースまでもかからせるためか、
マカロンカラー(これも、最近の言葉ね)と呼ばれる
PCCSで言うと、ライトトーンと呼ばれる色まで
含まれています。
インターカラーと矛盾させないための戦略が
幅広さを出させているのかもしれませんね。
だって、本当のシャーベットトーンには、
マカロンカラーは、入りませんから。
(マカロンカラーは、ペールとライトの中間ぐらい)
右は実際のシャーベットトーンと呼ばれるブルーベースのカラードレープ
今年のシャーベットトーンには、マカロンカラーもOK。
マカロンカラーは、ペールとライトのあいだぐらいですね。
よく、流行は巡ると言われていますが、
本当ですね。
幅広い感じでパステルカラーを楽しめるのは、楽しいですし、
わたし自身、いままでのシャーベットトーンでは、
春夏楽しめませんが、ここまで範囲がのびたら、
楽しめますね![]()
実際には、シャーベットトーンにこのPCCSカードの
ライトは、含まれませんので、お忘れなく。
このあと、同時期からさらに後、
1960後半から、メンズウェアのカラフル化
が話題になって、「ピーコック革命」と
よばれるカラーシャツキャンペーンがデパートなどで、
展開されます。
来年あたり、カラフルなメンズシャツは、デパートにあふれる
のかしら?
ま、時代は、巡りますが、順番まで一緒とは、かぎらないですものね。


