死に直面、責任を考えた | ちーさんのあれこれ

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本当はカミングアウトして、オペして男性になりたい戸籍上女性である私の、過去と今、未来に向けてのつぶやきブログです。元カノと別れて17年。ようやく前に進まなきゃと思うようになりました。

フォローしてくださっている皆さん、ご無沙汰しています。年明け、いろいろありまして更新が滞ってしまいました。


まずは、1月1日発災した北陸地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

1月1日の地震、驚きました。実は、令和5年度4月採用で石川県内の会社から内定をいただき、ちょうど1年前の今頃、石川県へアパート探しに行っていました。アパートも決まり会社との契約直前に、会社の経営陣に違和感を感じてしまい、急遽辞退することにしました。

20歳から働き始め、初めて雇用保険が切れることになり、貯金も微々たるもの、先行き不安定、これまでのキャリアを生かせられないけど、とりあえず働こうと思い、現職に至ります。


そして1月1日発災。福祉避難所の設置、運営ボランティアの依頼があり、1月中旬に現地入りしました。被害の状況は言葉にならなかった。

派遣最終日、私が住む予定だったアパート近くに行ってみた。辺り一面真っ黒。

「内定辞退してなかったら、死んでた」

急に自分の死に直面したような気持ちになってしまい、44年間の人生が走馬灯のように脳裏を巡った。

彼女に完済しないで死んじゃってたんだ、彼女に会いたいなとか、残念だけど私の人生、彼女のことでいっぱいだったことに改めて気付かされた。


地元に帰り、内定辞退していなかったら、完済できずに自分が死んでしまっていたかもしれない事態について、借金はどうしようか考え、行き着いた答えは「公正証書の作成」だった。

彼女と別れてから、人を好きになるのが怖くて、人に触れられることもダメになってしまった私は独り。残すもの、守るものもない。自分の葬式代ぐらいは準備すればいいと考え、200万円の生命保険に加入している。完済できずに死んでしまったらその保険金を返済に充てようと考えた。


私に貸したお金は返してもらわなくていいと言った彼女。二人で冷静に話す場もなく、簡単に終わってしまった。急に別れ話を切り出された私は、何がなんだかわからずに、部屋から出て外の風にあたりたくて、2階の窓を開けて飛び降りたかった。彼女は必死に止めた。そして彼女の会社の先輩登場。


彼女がアパートの鍵を机の上に置き、会社の先輩に支えられながら、部屋を出ていった。

それから…現実を受け止められない私は彼女に電話をする。話をしたい一心に、しつこいぐらいに。でも、出てもらえず、そのうちに電話番号も変えられてしまった。


彼女が私にしてくれたことは、誰にでもできることではないし、彼女には感謝でしかない。だから、お金は返したい。

彼女は美貌の持ち主。性格も控えめ、私のためにホントに尽くしてくれた。私と付き合ってなかったら、いいお嫁さんになっていたと思う。実際にお見合いの話もあったし、彼女はノンケ。私と付き合って彼女は幸せだったかなぁ?むしろ汚点で抹消したいぐらいなんじゃないかなぁ?

被災地に行って、ホントにいろいろ考えさせられた。

私と付き合った時間は返すことはできないけど、お金は返せる。真っ当な生き方はしたいし、誠意はみせたい。返済は私の意地なのかなぁ💦


現在、公正証書の作成に向け準備中。