8月半ば【イベント発案までの経緯】

 

 

現在、小中学校が長期休み期間であるという理由で、環境庁ではワークショップを開く機会があまりない。

 

そこで、保育園でワークショップをしてみては?という私の提案から、社会連帯省(以下、社連省)の協力のもと、幼児教育隊員とのコラボワークショップを何度か続けて開催していた。

 

実施者は環境庁同僚Gさん、幼児教育隊員ふたり、私の計4人。

 

毎回新規で保育園を巡回しながら、同じ内容をすこしずつカスタマイズしてその都度試していった。

 

このワークショップは、両省庁からも上司がたびたび同行するなど、配属先主導で進められていた。

 

 

 

8月下旬【イベント開催決定時の流れ】

 

 

コラボワークショップの手応えから、今ならば社連省と環境庁がタッグを組んでのイベントが可能なのではないかと感じ、同任地隊員4人(幼児教育ふたり・手工芸・環境教育)で話し合う場を設けた。

 

幼児教育隊員のうちひとりと私が帰国間際であったことも、イベント発案の大きな要因であった。

自分たちが任地を離れる前に、両省庁の連携をより強固なものとして次の隊員に繋げたい、または1年10ヶ月前におこなった同任地での隊員主催イベントを知らない後輩隊員にイベント開催にあたっての手順を伝えたいという思いが強かった。

 

任地を離れるまでおよそ1ヶ月、しかも5連休を挟んでしまうということへの懸念もあったが、まずは私の配属先に相談してみることにした。

 

 

上司の反応は思いがけず前向きであった。

 

どうやら9月16日は『オゾンデー』という世界的な環境啓発の日らしく、その前後の週末にぶつけて何かのイベントをしたいという思惑が既にあったようだ。

 

このような流れであっさりと開催は決まった。

 

 

 

連休前【企画・話し合い】

 

 

『オゾンデーに開催』=『環境庁による環境イベント』という色合いが強くなった。

 

この点は、『両省庁が対等な関係のイベントにしたい』というボランティア側の思いと拮抗する形となった。(社連省にとってイベント参加のメリットが薄い点など)

 

しかし、環境庁の、主体的にこのイベントに関わろうという姿勢が見えたので、彼らに企画の多くを委ねることにした。

 

ただひとつ、ボランティア側からの提案として、環境庁と社連省でイベントの内容をキッチリ半分ずつに分けたいという提案をした。

これは、社連省側が単なるサポート役として扱われてしまい兼ねないという配慮からである。

 

つまり、オゾンデーに開催されるイベントではあるが、

 

【第1部】環境庁による環境ワークショップ

【第2部】社連省によるワークショップ

【第3部】両省庁による共同劇

別枠として社連省管轄の手工芸隊員配属先のバザー

 

大まかにはこのようなくくりということになった。

 

ただその場合、社連省側には、環境庁と対をなせるくらいの明確な参加動機が必要になる。

 

なぜこのイベントをするのか。

 

社連省のねらい、メリットが曖昧なせいもあり、この時点で社連省側の動きが鈍かったので、いまいちど掘り下げようと隊員間で相談する。

 

 

 

9月上旬連休後【上司、突然のロングバケーション】

 

 

5連休が明け、いつ上司は出勤するのかと待ち構えていたが、一向に出勤しない日が続く。

電話をかけてみるが返事はなく、唐突にイベント準備が滞る。

 

結果として上司はイベント当日まで出勤しなかったが(エマージェンシー休暇とのこと)、そのことが事前に分かっていれば、早々に見切りをつけて他の対応がとれたように思う。

 

明日は出勤する、明日は出勤するという望みをもって足踏み状態を続けてしまったことが、その後の焦りに繋がった。

 

この時点で開催日・時間・場所は未定。

すべての窓口は同僚のGさんに委ねられているが、部下であるGさんにはものごとの決定権がなく、上司からの電話を右から左に受け流すような対応しかできない。

 

 

 

【業務費申請について】

 

 

イベント開催にあたり、首都から隊員ふたり(幼児教育・環境教育)を呼び寄せたいという思いがあった。互いの気づきを活動に還元できればという理由からである。

 

そのことで調整員さんに相談したところ、両隊員のカウンターパートも併せて呼び寄せることが出来れば、その波及効果は大きいだろうとの話になる。

 

連休前、そのような希望を配属先の上司に軽く伝えたところ、「我々のターゲットはあくまで任地である地方の一都市なので、首都に対し業務費申請のレターを書くことは難しい」と却下される。

 

上司の言いぶんはもっともだ。

 

5連休が明け、上司不在のなか、業務費申請の期限が迫る。上司の上司に進言し、何度となくやりとりをして、結果、ボランティアの受け入れに慣れている社連省がレターを書いてくれることになった。

 

この点については焦りからだいぶ強引に進めてしまったことを今では反省している。

 

 

あくる日、これで良かったのだろうかと隊員間で話し合った。

 

そして、配属先に寄り添うという最初の気持ちに立ち返り、隊員共通の見解として業務費の申請を取り下げることとした。

 

 

イベント当日、環境教育の首都隊員は環境庁本庁でのオゾンデーイベントに参加、幼児教育の首都隊員のみ我々のイベントに参加ということになった。

 

地方である我々側からレターを出すことは出来ないという環境庁の主張だったが、首都の社連省からの業務費申請によって隊員が参加することについては好意的であった。

 

 

 

【開催5日前以降】

 

 

配属先主導で準備が進められていたことから、複数の利害関係者がイベントに関わることになった。

 

具体的には、当初会場として予定していた図書館、実際に会場となった保育園との間で『会場レンタルの交換条件』として子どもたちのダンスや劇を取り入れてほしいという話が持ち上がった。

 

これについてはイベントも盛り上がるしむしろ歓迎であったが、それを理由に同僚のGさんが劇の指導などで時間の多くを奪われることになった。

 

そのため、イベントの中身について配属先と打ち合わせする時間が持てないという本末転倒な流れになり、私はイベントのチラシ作りや共同劇の小道具作製など、個人の作業中心となる。

 

おそらく環境庁の思いとしては、「環境ワークショップの内容は普段の活動の延長なので、さほど準備しなくても問題ない」という考えが強かったのだろうと思う。

 

この時点で、どうやら上司はイベント当日まで不在だということが明らかになる。

 

そのようななか、当初予定していた会場での開催が費用面から難しいということになり、Gさんと社連省のカウンターパートで再び調整を始める。さらに、社連省の上司の協力のもと、二転三転しながらも最終的に会場が決定した。

 

イベント開催の2日前であった。

 

 

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