Ep 56 ☆雪合戦☆
私が通っていた小学校は、運動を推奨している学校だった。
登校後と二時間目の休み時間には必ず校庭を走らないといけない。
雨の日は校舎内を走る
では、雪の日は?
雪の日も校舎内を走る。
……ただし、校庭のコンディションが良ければ外でも走る。
とにかく「走る」学校なのだ。
でもね、冬、最初の大雪が降った日はちょっと違う。
朝の登校後、いつもの校舎内のランニングを終えるとーー
二時間目の休み時間に、突然、
廊下から先生の大きな声が響く。
「全員ーっ!校庭に集まりなさぁ~~い!!!」
「ええ~~!雪積もってるのにぃ~~!」
なんて言いながら、しぶしぶ外へでると……
先生も生徒も全員、南北に分かれて一列に並び、
雪の積もった校庭で″雪ふみ″をするのだ。
「足腰を鍛えるため」という名目らしいけれど、
まだ誰も足を踏み入れていない真っ白な雪。
それを見たら、子どもたちの遊び心がうずくに決まってる!
誰からともなくーー
「じゃぁ~~んぷっ!!!」
雪の中にダイブ!
「つめてぇ~!」
「やだぁ~~!」
「こらぁー💢ちゃんと踏まないかぁブフウッ!!」
先生の顔に雪玉が命中!!
「ひゃぁははははっ!!」
男子たちは大はしゃぎ。
そして先生もーー
「こらぁーっ💢!」
と、言いながら……先生の手にも雪玉が!
その瞬間、
先生VS生徒
雪合戦のゴングが鳴った♪✨
これも運動の一つ、ということで。
さて、どちらが勝敗したかは……
どうでしょう?
