Ep 134 ☆練習試合は電車に乗って☆


私は、徒歩で通える距離にある高校へ通っていたので、電車に乗るのは休日に遊びへ行く時くらいだった。

遠征先の高校は、繁華街とは逆方向。

そっち方面へ電車に乗るのも初めてだった私は、ちょっとした旅行気分でワクワクしていた。


どのくらい揺られただろう。


車窓から見える景色は、どんどん緑が増えていき、最寄り駅からはさらにバスへ乗り継ぐ。

たどり着いたのは、緑に囲まれたこじんまりとした高校だった。

部員数も、うちと同じくらい。

学校全体の生徒数を見ても「まあ、こんな感じだよね」と妙に納得した。


いざ試合が始まると。やはり他校の生徒相手というだけで緊張してしまい、思うように体が動かない。

それでも前半は、なんとか互角だった。

けれど後半になると、体力の差がどんどん出てきてしまった。

……負けた。


ーーそりゃそうか、

私を副部長にしてから、

大雨が降れば「今日は、やめよう」

晴れて暑ければ「暑いからやめよう」

走り込みは、かなりゆるかった。

敗因は、完全に体力不足だった。

ユニフォームを新調してもらっただけで、なんだか強くなった気がしていた自分に猛省。


明日から、ちゃんと走ろう。



   「チッチ物語」続く...。