昨年末にスガ政権が国民に求めた「5人以上の会食は控えるべし」というルール、それを要請してきた本人がそのルールを反故にする行動をやらかして大変な批判を浴びました。ソーリだけではなく、議員センセがたの空気を読めない言動に多くの国民が呆れ、批判の渦がさらに大きくなっていました。

いったんはルール化を検討…

さすがに「これはマズい」と思ったのか少しは反省したのか?年が明けた2021年1月6日に議員の会食ルール化をしようという発表があったようです。ルールと言っても会食自粛ではなく「会食は4人までとする」という、国民にお願いする自粛と変わらない緩いルールと言えます。

☞  議員会食ルール化、相次ぐ批判の声 自民党内に慎重論も

しかし、この緩いルールにもかかわらず、“閣僚経験者”から慎重論が出ていたようです。何を慎重にしなければならないのでしょうか?

自民党ルール化の意義?

まずは隗より始めよ

議員の緩い会食ルールについて、日本医師会の中川会長はルールを厳しく批判しました。国会議員の夜の会食の全面自粛を提言し「国会議員に範を示していただきたい」とまで言い切っています。

中川会長よく言った👏👏👏👏

これは中国の史書「戦国策」に由来する故事「隗より始めよ」の精神がジャストフィットする指摘です。「隗より始めよ」とは「物事に挑戦するにあたっては最初の言い出しっぺがまずは取り組むべき」という意味です。国民に我慢を強いる議員センセがたは、まずは自分たちからガマンしていただくことが期待されています。多くの国民はそう思ったのではないでしょうか?

全面自粛してはいかがでしょうか?

低モラルの議員には厳格なルールが必要

ところが翌日に、ガマンが嫌いな国会議員どもがさっそく会食ルール作りを断念したというから呆れる。

☞ 国会議員の会食、一転してルール化を断念「医師会長の発言 重く受け止めよう」

一方で自民党内では、ルール化に反対する声も出ていた。高木毅議運委員長は「中川氏の発言を重く受け止めて対応しよう」と述べるにとどめた。

「中川氏の発言を重く受け止めて対応しよう」と言いながら「ルール作りを止めちまえ!」だからお話にならない。医師会長が議員センセ方のモラルを考えて提言されたことへのイヤミのつもりなんでしょうかね?

 

☞ 国会議員の会食ルール化へ 4人以下、午後8時まで 「子どもじゃあるまいし…」の声も

中川会長の指摘に対しては「感染対策をしながら経済もできるだけ回さないといけない。(国会議員が会食を自粛すれば)飲食店だって困る」と反論した。

これには、国会議員が飲み食いを止めると飲食店が困るほど税金で飲み食いしているのかよ😩という声も。年末に大人数の議員で忘年会をやって批判されたのに、4人以下という緩い会食ルールですら嫌だという訳です。まったく「ふざけんなよ」ですねぇ。

 

「議員は人と会うのが仕事だから会食が必要だ」という詭弁もありました。国家権力側に立って政権を擁護する立場からの発言だから大変分かりやすい。

☞ 田崎史郎氏、視聴者の「政治家に危機感ない」質問に「政治家は会食するのが仕事。仕事が会食みたいな商売」

これには「メシを食わないと話を聞けないのか?」という批判が噴出。「人と会って話すだけなら会食がなくてもよいはず」「会食しながらでないと仕事が出来ないような政治家なら要らない」などというごもっともな批判も渦巻いた。スシロー氏にとっては政権関係者との打ち合わせ会食はそれこそ「メシの種」であり、メシを食わせてもらえなくなると文字どおりの「メシの食い上げ」になるから必死なのかも(笑)年金も入る歳だしさっさと引退しちゃえば?と思いますけどね。

 

また、野党が原則自粛を求めながら緩いルールを受け入れたことも残念なこと。与党との意識の差別化を図るいい機会だったのに空気を読めない連中だな、という批判もあったとか。

ルールを決めると首を絞める自民党

会食をルール化されると「自分たちの首を絞めることになる」と主張する自民党ですが、国民に会食のルール化を求めて首を絞めるのは平気らしい。賄賂を受け取るなど犯罪上等な大臣も多く排出する政党では、簡単なルールすら守れる自信がないのでしょうな。

 

意志薄弱な国会議員がオトナと言えるか

国会議員の会食ルールが見送られたことについて、下村博文自民党政調会長が「それぞれ大人ですから、批判されるような判断を適切にされると思う」と理由を付けた。ところが緊急事態宣言が出された直後にこの人が…

☞ 自民党の石破元幹事長、大人数会食に参加 「深くおわび」

「会食を断ることは礼を失するとの思いが勝ってしまった」と釈明したらしい。やはり緩いルールすら守れない国会議員には適切なルールが必要なようです。いや、ルールがあっても意志薄弱な連中には無理かな…🤫

大人ですからルール化は見送る

政治への反発が感染拡大から経済への影響も

忘年会から続く一連の議員センセの会食不祥事から続く横柄な自民党の態度に対し、SNSで厳しい批判が巻き起こっています。

 

こんな調子では、国民、特に若い世代が政治に反発し、会食自粛や外出自粛といった感染回避行動(協力)が得られなくなるのではないかと心配します。つまらぬことで、めぐり巡って新型コロナの感染拡大に歯止めがかからなくなると経済にもマイナスの影響しかありません。今年の選挙も秒読みだし、政治屋の態度や言動に注意を払っておく必要がありそうです。平時とは様相が異なる世相から意外な波乱がありそうな気がしますがねぇ。