『知るを知るとなし、知らざるを知らずとなす、これ知るなり』
論語という思想書にある一文です。
知らない事は、知らないと自覚すること、これが本当の知るということである、という意味です。
私はそれをきっかけに知る努力、知るということをする事が大切だと思いました。
無知は時により『純粋さ』に結び付く時があります。
『創世記』に登場する男女は『純粋』であるが故に、蛇の言葉に従って知恵の実を口にしました。
結果、男女は神に背き、同時に純粋さを無くし、楽園を追われることになります。
世の中には、知らない方が良い事もたくさんあるのです。
でも純粋さを失くした彼らが、果たして不幸なのかどうかは、私にはわかりません。
あの冬の日。
彼らの…新選組の抱える秘密を知らなければ、私もぬるま湯のような平和の中に居られたでしょう。
必然なのか偶然なのかはわかりません。
しかし、知ったが為に今の自分が在ることは、まごうことなき事実なのです。