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静かな夜、たった一人きりで部屋で日記を認めている時、お布団に潜り込み目を瞑っている時、耳元を掠める不快な音。
虫の羽音です(溜息)
彼の清少納言も、眠りを邪魔する蚊の羽音が憎らしいと言っています。
比較的体の大きな蝿はともかく、爪楊枝より心許無い細さの蚊の羽音は、何故あんなにも大きくて不快なんでしょうね。
鳥の羽音なら…
あの羽が自分の背にもあれば、どんなに遠くても何処へでも行けるのに、あの壮大な青を翔ける事が出来るのにと思える。
羽音は生きている音。
命あるものの音。
なのにこんなにも嫌われてしまうなんて…ちょっとだけ複雑な気もします。