
私は下手派!
本文はここから少しばかり嘘が上手ければ、人は世の中を上手く渡れるのでは…と度々思います。
私はと言えば、嘘は上手くありません(苦笑)
だからなるべく嘘は言わないようにしています。
あっ…
はっはぁ…
そうですね…
はい…
…
ふぅ…
今背中越しに日記を覗いていった人が『言わないようにしているんじゃなくて、言えないの間違いじゃないか』と(苦笑)
そうですね、嘘は言えません。
そこまで頭が回りませんし(笑)
でも多少嘘が上手ければ、それを信じさせる事が出来れば、幸せになれた人はきっとたくさんいると思います。
以前、この国をを創ったとされる神、伊邪那岐と伊邪那美に少しだけ触れた記憶があります。
伊邪那岐と伊邪那美の婚姻(少し違いますが)によりこの日本という国が生まれ、たくさんの神々が誕生する事となります。
火の神を産んだ時、伊邪那美は火傷を負い、命を落としてしまいます。
悲しむ伊邪那岐は我が子である火の神を殺し、伊邪那美に会うために黄泉の国へと向かいました。
しかし伊邪那美は黄泉の国の食べ物を口にしたため、元の世界に戻る事は出来ません。
それでもなんとか伊邪那岐とともに、元の世界に戻れる事となります。
伊邪那美は伊邪那岐に『けして覗かないで欲しい』と言い残し、黄泉の国から出る準備を始めるのですが…待ちきれなかったのか、伊邪那岐は約束を破ってします。
伊邪那岐が見たものは、自分が良く知る伊邪那美の姿ではなく…蛆のたかる腐敗した死人の姿でした。
衝撃を受けた伊邪那岐は逃げ出し、怒った伊邪那美は伊邪那岐を殺すために八雷神や黄泉醜女をけしかけ…その後二人は永遠の別れを交わす事となります。
伊邪那美は嘘をついたわけではありません。
自分は黄泉の国の食べ物を口にしたから帰れないと、はっきり伝えていのですから。
でも伊邪那岐にとって腐敗した姿を隠していた事は嘘であり、欺かれたという事実でしかありません。
伊邪那岐が伊邪那美を想う気持ちも嘘ではありません。
黄泉の国まで彼女を迎えに行ったのですから。
でも彼女の本当の姿に恐れ慄き、耐え切れず逃げ出してしまったのですから、気持ちに偽りがあったと責められても仕方がありません。
でも、もしも伊邪那岐が言われた通りにしていたら?
たとえ本当は腐敗した姿でも、黄泉の国を出れば元に戻ったのかもしれない。
嘘の姿を信じていれば、前のように二人で幸せに暮らせたかもしれない。
終わってしまった事に【もしも】なんて、ありえませんけど(苦笑)
もし私だったら…どうするのでしょうね?
そうですね、私が伊邪那岐なら気がつかないままでいるかな(笑)
伊邪那美だったら…
もし伊邪那美だったら腐敗した姿を隠せず、伊邪那岐の心も自分の心も酷く傷つけてしまうのかもしれません。