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四季折々の美しい風景を楽しめるところ…でしょうか。
薄紅色に染まる春
青い空が広がる夏
紅葉で赤く萌ゆる秋
吐く息さえも白い冬
どの季節が廻っても美しく咲く花があり、美しい風景がそこにあります。
そして季節が一巡するたびに、時間は静かに流れているのだと実感します。
それでも変わらないものがあり、変わらないようで少しずつ変わっていくものもある。
それは寂しさを伴なう事もあるけれど、真っ直ぐに受け入れなければならない。
じゃないと、自分だけ時間の中に置いてけぼりにされてしまいます(汗)
少しだけ重い冬が過ぎれば、必ず春が訪れます。
それは人の歩む道も同じ事。
長く暗い道を通り過ぎれば、その先には必ずあたたかい場所へと辿り着けます。
あなたが少しずつ蒔いた種はいつか芽吹き、きっと花を咲かせます。
あの薄紅色の花のように、美しい花を咲かせます。

我々日本人が桜の花に強く心惹かれる理由はきっと、その生き方にあるのだと思います。
長い冬を越えて鮮やかな花を咲かせ、静かに散っていく。
散り際も美しいその誇り高き姿に、人は強い憧れの念を抱くのでしょう。
風の中を舞う雪を【風花】と呼ぶ事も、桜の季節を待ち焦がれる気持ちがそうさせたのだと思います。
春か…
早く来るといいな…
そうか…
冷たい季節が過ぎ、春が訪れる事を一番心待ちにしているのは、私なのかもしれない。
闇から抜け出し、幸せを掴みたいと強く願っているのは、本当は私なのかもしれない。
手にする事が出来ないと知っていながら、それを望んでいるのはきっと私なんだ。
そして叶う事のない想いを胸に抱いて、今夜も私は眠りにつく。
叶わないのならせめて…
皆の夢が実現するようにと
あの人の夢が本物になるようにと
私が見つけた夢が現実のものになるようにと…そう願いながら。