書状
書き付け
雁書
雁礼
雁の文
雁の使い
雁の玉章(たまずさ)
【雁】の文字が入っている言葉がいくつかあります。
これは
匈奴に囚われていた漢の蘇部という人が雁の足に文を結び空に放ち、漢帝に消息を伝えた
という故事からきているそうです。
万葉集の中には【雁】を読んだ歌が多くあります。
天飛ぶや 雁を使に 得てしかも 奈良の都に言告げ遣らむ
空を飛ぶ雁を使いに得たいものです。奈良の都に言伝をしてもらいましょう。
作者 遣新羅使(名前不明)
今朝の朝明 秋風寒し 遠つ人 雁が来鳴かむ 時近みかも
今朝の夜明けは秋風が冷たかった。(とほつひと)雁が来て鳴く時が近いからだろう。
作者 大伴家持
遠い昔、雁は霊魂を運ぶものと信じられていました。
遠くから飛来する雁。
それが未だ見ぬ遠い遠い国、帰れぬ遠い故郷を思わせるのでしょう。
そして遠く離れていて会えぬ人を思い、思い出させるのでしょうね。
私も
伝えたい言葉も想いもすべて言の葉として形を成す事が出来たのなら
雁に文を託して空へと放とう…いつか届くと信じて
