夏立ちて 鯉竜門を登る | 千歳日記

千歳日記

この先にある未来を…

たとえどんな未来でも私は見届けてみせる

最後まで…必ず

今日は立夏。


【立つ】には季節の始まりという意味があるので、今日から夏という事になります。


七十二候では【蛙始鳴】、蛙が鳴き始めるとあります。


蛙…。


蛙は苦手なので全然嬉しくないかも…。


そして今日五月五日は端午の節句。


別名菖蒲の節句。


古代中国での『菖蒲酒を飲み菖蒲で穢れを祓う』といった行事が宮中から武家社会へと広がり、【菖蒲】と【尚武(武道、武勇を重んじる事)】とかけて五月五日を尚武の節目の行事としました。


武家社会では甲冑を飾り、玄関に幟を立てる風習が現れました。


一方経済力がありながらも身分が一番低い商人(士農工商)の家では、武家のように幟を揚げる事が出来ません。


甲冑の代わりに紙で出来た武具の模造品を飾り、幟の代わりに吹流しを玄関に飾り始めます。


そのうち単なる吹流しでは芸がないと考えたのか、【竜門】の故事に習い吹流しに魚の絵を描くようになりました。


それが鯉のぼりの始まりです。


【竜門】とは『黄河上流にある流れの急な竜門の滝を登りきった鯉は龍になる』という伝説です。


【登竜門】の語源にもなっています。


井上さんと買い物に出かけた先で鯉のぼりをいただきました。


相手はどうやら私を完全に男子と思った様子。


『立派なお侍さんになりなさいね!』と励まされました。


男装が成功したという事になりますが…心中は少しだけ複雑です(笑)


でも『竜門を登りきった鯉のように上を目指しなさい』というありがたい意味なんだから、その言葉も鯉のぼりもありがたく受け取りました。


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そうそう


今日は端午の節句以外の、何か祝い事があるようです。


井上さんとの外出も、その準備のためだったんです。


近藤さんがはりきって朝から宴の準備をしています。


沖田さんはなんだか不機嫌だし、斎藤さんはいそいそとどこかに出かけたみたいです。


なんだか楽しみのような…不安を感じるような…。


あっ、近藤さんが呼んでます。


宴の準備を手伝わなくてはいけないんでした(汗)


では、ここで筆を置きましょう。


皆様もよい一日をお過ごしくださいね。