先日から『馬鹿と阿呆の定義』について考えていたんですが…
我ながらくだらない事に時間をかけていると思います(汗)
それで巡察の際に永倉さんにも聞いてみました。
「あ?馬鹿?あ~あれだ…馬と鹿の区別のつかねぇ奴の事だな!」
…漢字で書いた通りです。
これは完全に冗談だと、からかわれたのだと…その時は半分聞き流していたんです。
しかし改めて調べてみると、まんざら嘘でも冗談でもないのです。
馬鹿の語源には諸説あります。
さんすくりっと語の『無知』『迷妄』をを意味する言葉の音写『莫迦(ばくか)』『募何(ぼくか)』が転じたもの。
そして永倉さんがおっしゃったのは『史記(泰始皇本紀)』の故事『馬をさして鹿となす』からという説です。
趙高(泰の宦官、政治家)が皇帝に鹿を「馬です」と言って献上した。
皇帝は「鹿ではないか?」と群臣に問うたところ、趙高の権勢を恐れたものは「いいえ、馬です」と答えた。
「鹿です」と答えた者は後に暗殺された。
この事より自分の権勢を笠に着て、矛盾した事を押し通す意味として【馬鹿】になったというものです。
馬鹿とは、知能の鈍い事、またそのような人、相手をからかったり侮蔑する卑語、俗語です。
でも本当の意味は…
分をわきまえず、何事も力で物事を押し通し、自分中心でしか考え行動する事が出来ない人の事を指すのかもしれません。
阿呆の語源も色々あるんですが、それはまた機会がありましたら。
ただ呆けるについている【阿】の意味が『自分の意思を曲げて人に従う』といった主体性のない言葉ではなく、『親しみを表す語』であったなら、【馬鹿】より【阿呆】の方が少しだけましな気がします(笑)。
追記
四月一日が嘘をついても許される日『四月馬鹿』だからといって、嘘を言ったんじゃありませんよ。