秋らしい気候になったと思えば、夏日のように暑い陽射しが背を焼きつける。
まるで季節を忘れてしまったかのようです。
私達日本人は季節と共に歩み、季節ごとにある行事や祝い事を楽しんで生きてきました。
それに商売が絡み、年々先取り先取りの繰り返しで…なんだか季節を無視して『純粋に楽しむ事』を忘れてしまったような気がします。
12月の別名【師走】は『僧侶(師は僧侶の意)が仏事で走り回る忙しさ』という説が由来の一つです。
その師走の忙しさが霜月にまで及んでいる…そんな事を思いながら過ごす毎日です。
そして忙しさに殺されると書いて【忙殺】
本当に日本語は良く出来ているものですね。
毎日を慌しく過ごしているのは私も例外ではなく、ここ数日は遅い夕餉を口にして丑の刻の頃布団に潜り込み、眠い目を擦りながら卯の刻を過ぎた頃に起き上がる、そんな毎日を過ごしていました。
時折非番をはさみながらの仕事ですが、正直体力に限界が近づいてきていて…。
昨日はぼんやりとし過ぎていたのでしょうか、とうとう土方さんに叱られてしまいました。
副長命令とまで言われれば、休まないわけにはいきません。
いつも沖田さんが『土方さんは僕を子供扱いしているし、すごくお節介だ。』とぼやく気持ちが少しだけわかった気がしました。
迷惑なんじゃないんですよ(汗)。
気にかけてもらえるという事は大変ありがたく、嬉しい事です。
だから昨晩は手早く用事を済ませ、早めに布団に潜り込みました。
夢を見ました。
私は先生と呼んでいる人と一緒にいて、何か会話をしています。
先生と私は見た事のないような、変わった着物を身につけています。
不機嫌そうな顔の先生は私に何かを言っていて…その何かはもちろん嬉しくなるような事ではなく、完全にお小言です。
私は『夢の中でまで叱られている…』と思いながら、黙ってお小言に耳を傾けていました。
だから目が覚めてそれが夢だと気がついた時、つい苦笑が漏れてしまいました。
叱られた事がよっぽど衝撃的だったのか、はたまた心配のあまりなのか(苦笑)
とにかくこれ以上叱られないようにと、今日は体を休めてのんびりと過ごしています。
皆さまも多忙極まる季節だと思いますが、決して無理はなさらないでくださいね。
でなければ、優しい誰かにぶっ飛ばされてしまいますから(笑)。