先日の事です。
おめでたいことに、友人が祝言を挙げました。
私は遠く離れたこの空の下から、貴女の永久なる幸せを心よりお祈り申し上げます。
どうぞ幸せに
貴女が手に入れた幸せをずっとその手に…
貴方が結んだその手をどうぞ手放さないように…
はぁ…
花嫁衣裳…やはり一度は袖を通してみたいものです。
彼女は『どれす』を着ると言っていました。
でも、私は白無垢も捨てがたいと思います。
…その前に、この状況から脱却する事が先決ですね。
まず、父様を探さなければ…。
でも…父様が見つかったら、本当にそれですべての問題は解決するんでしょうか?
あの夜、私は新選組の抱える秘密を見てしまった。
それはけして消せない真実。
消えてしまった私の小さな幸せ。
それもまた、目を逸らせぬ真実。
それでも
またいつか
私は人としての…
ただの女としての…
普通の幸せを手にしたいと
そう願わずにはいられないのです。
誰かのもとへ嫁ぐ日が来る事を
私は願わずにはいられないのです。
願わくば私を愛してくれる人のもとへ
私の愛する人のもとへと嫁ぎたい。
この状況の延長で、成り行きで無理やり誰かのもとへと嫁ぐといった事態だけは、どうしても避けたいですね(苦笑)