月へと願う | 千歳日記

千歳日記

この先にある未来を…

たとえどんな未来でも私は見届けてみせる

最後まで…必ず

もし手に入れたいものがあるのなら、先ずは自分から



誰かに笑って欲しいのなら、自分が誰かに笑いかける


誰かと話をしたいのなら、自分から誰かに話しかける


他人に優しくして欲しいのなら、自分が他人に優しくする



そうすれば、いつか自分の望むものが手に入るはず






もし、空に浮かぶ月を手に入れたいと思うのなら…



月はそのまま空に


その姿のみを心に映して


月は静かに空へ還そう



いつかその淡い光が、自分を優しく照らしてくれるから











「とは言え、今日もお月様の姿は拝めそうにありません。」


開け放った襖をそっと閉め、私はいつもの通り文机に向かい日記を開きました。


ここ数日、心を乱す不安な何か…


その正体が掴めぬまま、今日も一日が過ぎ去りました。


「見ぬが極楽、知らぬが仏…かな。」


知らなくてもいいのかもしれない。


知らない方が幸せなのかもしれない。


いつか知らねばならない時がくれば、その時は向き合えばいい。


目を逸らさずに


真っ直ぐに


ありのままを


受け止めるしかない。






それが今の私に出来る事。


いつか来るかもしれないその時までに、どうか心が強い自分になれますように…。


今は見えぬ月にこの願いをかけて、今日は眠る事にします。


おやすみなさい


明日、また皆様の笑顔に会えますように。