「お値段以上 ニトリ」で知られる家具・インテリア
最大手のニトリ。
札幌で一軒の家具屋さんから発祥した会社が、今
やアジア、アメリカを含め約400店舗を展開するほ
どの大企業に発展しました。
そのニトリさんが発表した2015年8月期の中間連
結決算によると、売上高は前年同月比5.4%増の
2222億円。
中間決算としては過去最高を更新し、29年連続の
増収なんだそうです。
人件費や物件費が増えたために“本業のもうけ”を
示す営業利益は2%ほど減少したものの、最終の
純利益は3.4%増の230億円。
相変わらずスゴいですね!
本部機能を東京に移したとはいえ、北海道発祥の
企業ですから、何となく鼻高々です。
弊社も負けてはいません。
本年度、4月からの8月までの決算では、貸切新運
賃制度が本格化したこともあって売上高は前年同月
比約8%の増。
本業のもうけを示す営業利益は、燃料費が大きく下
がったことも手伝い、前年同月比の約3倍と、ニトリ
さん以上の勢い。
といっても、弊社は年商10億円以下の企業ですから、
比較すること自体、ニトリさんに大変失礼かも知れま
せんけどね(苦笑)。
大企業となったニトリさんですが、似鳥昭雄社長は、
津軽海峡を渡って事業を広げる際は、本州企業に
勝てるのかどうか「怖かった」そうです。
でも、北海道内で徹底したコスト削減に努め、筋肉質
の会社に育てあげていたことが本州でも成功した秘
訣とか。
今でも、社長室に入る廊下にムダな電気が点いてい
ると、「これで電気代いくらかかっていると思うんだ?
消せ!」との“指令”が飛ぶそうです。
以前、似鳥社長と話をしたことがあるのですが、
「僕は、部下に対しても、取引先に対しても“できない
という話は聞かない”主義だ」と仰っていたのを鮮明
に記憶しています。
29期連続の増収増益、そして積極果敢かつ確たる
信念のもとの経営哲学。
“ニトリさん以上”を目指すのは到底無理としても、そ
の背中を追うことには大きな意味があると思っていま
す。
【中 村 敬 臣】