独立行政法人の年金積立金管理運用という組織が
国民から預かっている国民年金と、会社員の厚生年
金を運用していますが、その額は何と130兆円。
日本の国家予算の1.3倍という巨額の数字です。
その運用の約6割は、国債や社債などの利回りが確
定した安定的な国内債券で、残りは株や外国の債券。
日本はいま、1,000兆円もの借金を背負っています
が、年金資金が国債を買うなどで、その多くを担って
います。
言葉を変えて言えば、年金の積立金が借金を加速さ
せているということもいえるわけです。
ただ、高齢者が増え続ける中で年金の将来給付額を
確保するためには、安定的だけど低金利の国債に頼
るよりも、アベノミクスで値上がりした株を購入するの
も一つの手段。
ただ、ご存知のように株は乱高下する可能性もあるた
めリスク商品でもあります。
大事なことは、年金の積立金は国民や企業から集め
たものですから、国債を買い支えするために、あるい
はアベノミクスの高値株価を支えるために、というよう
な不純な動機のためには使われたくないですね。
年金積立金運用法人の三谷理事長は
「年金資金はあくまで現在と将来の年金受給者のため
のお金だ」という気概に期待しているところです。
鶴のように 末永く生き長らえる制度で ありますように・・・