先日のブログで、弊社の貸切ドライバーが知床の岩尾別
川で撮影した“サケを狙う小熊”の写真をご紹介しました。
新聞を見ると、知床では多くの観光客が、遡上するサケを
狙っているヒグマを一目見よう、写真に撮ろうと近づきすぎ、
とても危険な状態なんだそうです。
ただ、自然と動物の愛好家である立松和平さんが以前に
話していたことですが、
ヒグマは獰猛に見えても実はたいへん臆病な動物で、その
神経質なところに自己防衛本能が働き、ときとして人間に
危害を及ぼす場合があるにすぎない、とのこと。
もともとクマの縄張り(生活圏)であったところに人間が進
出しておきながら、たまたま出没しただけで射殺されてしま
う運命にあるのですから、いったいどっちが被害者なのか
という問題はあると思います。
近づきすぎないように!
アイヌ犬の品評会では、檻に入れられたクマにアイヌ犬が果
敢に向かっていくシーンがありますが、クマとしては反撃でき
なくて悔しいし、何匹ものアイヌ犬の相手をさせられてグッタ
リ疲れるし、これこそ被害者以外の何ものでもありません。