プロ野球の日本シリーズ進出をかけたクライマックス
シリーズが12日から始まります。
初めてクライマックスに登場する広島カープが興味の
的です。スター選手といえば、マエケンこと前田健投手
くらいで、あとは無名に近い選手ばかり。
“市民球団”として発足した広島には、なかなか有力選
手が集まりづらい状況がありました。私が野球に興味
を持ち始めた頃は万年Bクラスでしたから。
失礼ながら当時、北海道には広島ファンなんてほとんど
いなかったんじゃないですかね?
「それじゃあどうするか」ということで、球団は、高校生
出身など若手を2軍から長い時間かけてじっくり育て、
試合に出るチャンスを与えながら大きくしていこうとい
う方針に転換したわけです。
同じセ・リーグの巨人や阪神はどうか?
人気のある老舗チームだけに、スター選手が集まりや
すいですし、ファンから常勝チームであることを求めら
れますから、球団もすぐ使える“即戦力”を求めがちで
す。
我々バス事業者も、安全輸送が使命ですし、お客様相手
の商売ですから、運転手やガイドについては、じっくり育
てるというより、どうしても経験のある“即戦力”を求めが
ちになります。
経営者によっては、「育てているヒマも金もない!」とか、
「未経験だと事故が心配だ!」とかで、気持ちに余裕のな
い人も少なからずいますので(苦笑)。
ですが、経験が豊かすぎて?使いづらいケースもままあ
るのです(さらに苦笑)。
広島カープの監督・コーチとまではいかなくても、いかに
辛抱強く、そして育てる楽しみを味わうことができるか、経
営陣の忍耐強さ・器量がそこにあると思っています。
私としては、有力選手に囲まれて(比較的楽に?)優勝で
きた原監督よりも、“小熊たち”を叱咤激励しながら育て上
げ、クライマックスに導いた広島・野村監督の方がよほど
有能な人に見えますが、皆さんはどうでしょう?
あっ、誤解されたら困りますが、私はアンチ巨人ではありま
せんし、カープファンでもありません!