ちょっと遅めの盆休みに道東の雄阿寒岳に登ってきました。
噴火が活発な雌阿寒岳と比べて雄阿寒は、火山活動が終
息したこともあって、麓から頂上まで鬱蒼とした木々に覆わ
れています。
まりもで有名な阿寒湖は、昔は相当大きい湖だったようです
が、雄阿寒岳の火山活動によって遮られてできた太郎湖と
次郎湖が登山口で我々を迎えてくれます。
でも、私の今回の最大の目標は、頂上からペンケトーとパン
ケトーという二つの湖を眼下に見下ろすこと。
というか、飛行機でも使わない限り、頂上からしか眺めること
ができないといわれている“神秘の湖”なのです。
10年ほど前に登ったときは、雲の下で何も見えませんでした。
登山口から10分ほどで現れる太郎湖 ↑
針葉樹の中を2時間ほど歩いてたどり着いた4合目。
でも標識には「半分以上クリアしました。ここから5合目まで
がガマン所」なんて、励ますようなガックリさせるような案内
4合目から1時間ほど、急な登山道を汗だくで登っていきます。
下の写真は、5合目からの阿寒湖と温泉街。
遠くに見えるのが雌阿寒岳(左側)と、そのさらに左にある形
のよい山が阿寒富士。
3時間登っても5合目ですが、この雄阿寒岳の5合目は本来
“8合目に相当する高さ”なんだそうです。
「えっ、どうして?」と誰もが思われるでしょうが、雄阿寒岳は
7合目あたりがほぼ頂上の高さに匹敵し、そのあとは旧火口
をぐるっと巡って頂上にたどり着くルートになっているからです。
その7合目に着きました ↓
この山に10年ほど前に初めて登ったときは、ガイドブックにあ
るように3時間半ほどで頂上に着いたのに、今回は7合目まで
で何と4時間も費やしてしまいました。
やっぱり齢かなと。
時計は午後1時半を指していて、夕方6時から北見の街で知人
たちと会合があるため、神秘のペンケ・パンケを見ることなく、
引き返すことに。
こんもりとした所が頂上です↓
7合目からの帰りは、暑さと水不足に悩まされながら下りてきま
した。2本のペットボトルでは足りなかったのです。甘かった!
でも、携帯ラジオからは、炎天下の甲子園で戦っている様子が
流れてくるし、選手たちのことを思えば・・・
それに、このような暑い中でも、先の大戦で兵隊さんたちは、十
分な水もないまま山やジャングルを歩いたんだろうなぁ・・・と思
うと、泣き言なんて言ってられません。
もっとも、一人だから誰にも頼ることはできませんけど。
でも、ノドからから。登山口が近づいてきましたが、いくらノドが
渇いていても太郎湖の水を飲むわけにはいきません。
下山後、車で阿寒湖温泉街へ一目散。
途中で弊社の観光バスとすれ違い(スライド)。
こっちは遊んでいる身だから、バスに向かって手を振るわけには
いきません!
温泉街のコンビニで買ったペットボトルの水を一気に飲み干し、
水のありがたさを痛感した阿寒の旅でした。
最後に、5合目(本当は8合目?)からの阿寒湖の景色をもう
一度お楽しみください↓
