最高権力者は孤独? | 天守閣から、こんにちは!

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「株式会社チエル」社長が、業務 のこと、北海道観光のこと、日々のことを綴ります。

よく会社経営者や自治体の首長らが「トップは孤独なものだ」と
いう言葉を発するのを耳にします。
会社の岐路を左右するような、あるいは不人気でも実行しなけれ
ばならない事柄について判断を迫られる場合があり、その責任を
一身に背負わなければならない重責からでしょう。

高橋はるみ北海道知事が誕生してから10年が経ちました。
前知事の堀達也氏、前々知事の横路孝弘氏の時代に道財政の
借金残高が4兆円にも膨れ上がり、この膨大な“北海道遺産”を
背負っての不幸なスタートでしたが、“はるみ人気”もあり、選挙で
は圧倒的な強さを発揮。

でも、その人気知事と、これまで応援団であったはずの自民党と
の間に微妙な≪すきま風≫が吹いてきたようです。
自民党の道見重信議員が道議会の場で
答弁では新しい踏み出しをしていない。北海道が先兵とはなり
たくないと消極的なのが気になる。政治家高橋はるみのリーダー
シップには疑問を呈さざるを得ない
」と知事を批判。

この道見氏。札幌市議時代からお付き合いがありますが、原稿な
しで提案型の質問をする異色の議員でした。
道議会は質問者も答弁者も原稿の棒読みが慣例ですから、道見氏
には、事務方が議員とすり合わせた答弁内容を棒読みする知事の
姿勢に不満があったのかも知れません。
知事という絶対的な権力者にはなかなかモノが言いにくいもの。
ですが、道見議員の指摘には私も同感する部分がありますね。

城代家老のブログ

膨大な借金を抱えてその返済に追われ、なかなか新しいことが
できないというジレンマを抱えながらも、
・北海道の産業構造を大きく変えるようなTPPに関して、農産
 品の聖域を守れないなら交渉から撤退せよと国に言い続けられ
 るのか
・原発再稼働に関しては、知事が経産省出身のせいか、あいまい
 な態度を撮り続けているが、最終的にどうするのか
生意気ながら、政治家高橋はるみ氏の本当の力量が試されるの
はこれからだと思っています。


政治家のトップといえば、社民党の福島瑞穂党首が衆参選挙で惨
敗した責任をとって辞任を申し出、すんなり了承されたとか。
“憲法9条を変えさせない”“平和憲法を護れ”の合唱だけで飯
は食っていけません。
国民は冷静に、しっかり見ているということです。

余談ながら、「トップは孤独なんだ!」と言いつつ、日ごろから
ワンマンで誰も近寄らない、文字通り孤独な人物だったら笑い話
にもなりません。