会社の人と話をする機会がありました。
旭川は北海道のど真ん中にあって、私はずっと“旭川こそ地
理的にも道都にふさわしい!”と思っている一人ですが、個人
的な見解はともかく、最近の旭川観光について尋ねましたら、
「買い物公園は居酒屋街のようになってしまっているし、旭川
は大雪山系に近いようでちょっと距離あるし、旭山動物園も最
近は入場者数が落ち込んでいるし・・・」と冴えない表情でした。
ただ、一時は上野動物園を凌ぐかと言われたほど賑わった旭
山動物園ですが、動物園としては必ずしもガッカリはしていな
いとのこと。
ホッキョクグマやアザラシ、ペンギンなどの立体的な展示や夜
の動物園などユニークな展示飼育方法が脚光を浴びた旭山
動物園ですが、観光客をはじめお客さんが多く来園してくれる
のはありがたいものの、展示飼育されている動物たちにとって
“見られている”ストレスは相当なものらしいです。
ですから、本当に動物を愛する飼育員の方々にとっては、誤解
されては困りますが、「そんなに多くの人に来てもらっても・・・」
という正直な気持ちはあるようですね。

私が札幌市役所で円山動物園の運営管理を担当していたとき
のこと。
道都札幌にあるのに、入場者数が旭山の5分の1の70万人ほ
どで、何かと旭山と比較された円山ですが、担当課長は「この
くらいが動物たちにとっては、ちょうどいいんですよ」と、つぶや
いていました。
決して負け惜しみじゃないと思いますけどね。