下げられていますが、国が地方公務員の給与も引き下げるよう地
方に求めています。
具体的には、地方に配る地方交付税の額を減らし、人件費の削減
をせざるを得ない状況にしているわけです。
それを受けて北海道も、この7月から道職員の給与を引き下げる
方針ですが、高橋はるみ知事が「道職員に追随して民間企業など
の給与水準が下がると地域経済への影響が避けられない」として
地方交付税の減額によって地方公務員の給与削減を求める国の
やり方に不満を示したとのこと。
道庁職員によるカラ出張などの裏金問題が発覚し、それを是正し
たら、札幌のすすきのはもちろん、留萌市や江差町など支庁所在
地の飲食店街が衰退してしまったという話がありますから、確かに
道職員の給与引き下げが地域に及ぼす影響は小さくないのかも
知れません。
知事の気持ちが分からないではありませんが、道職員の給与引き
下げ問題もさることながら、危機的な水準にある道財政の立て直し
というもっと大きな課題を解決しなければ、地域経済に深刻な影響
を及ぼすことになると思うのです。
ご存知のように北海道(道庁)は現在、5兆8千億円にのぼる膨大
な道債残高を抱えています。
赤ちゃんからお年寄まで道民一人あたり百万円の借金を背負って
いるわけで、この借金は減るどころか増える一方。
全国47の都道府県の中で最悪の財政状態にあり、このままでは
北海道は都道府県で初めて、破たん一歩手前の「財政健全化団
体」に指定されるおそれもあるのです。それも近いうちに。
人口1万人の夕張市が350億円もの借金を抱えて破たんし、今は
「財政再生団体」として、行政サービスの低下と重い住民負担に苦
しんでいます。
街が衰退して観光客もさっぱり来なくなりました。
北海道が“倒産”したら、北海道拓殖銀行の経営破たんどころでは
ありません。そんな北海道はどこからも相手にされなくなり、目玉で
ある観光産業などへの影響も計り知れません。
行財政改革と銘打って14の支庁を14の振興局に名称変更すると
いう程度のものではなくて、農林水産業や観光産業など道内基幹
産業の足腰強化、北海道の地域特性を生かした環境産業の振興、
仕事の大胆な見直しによる組織と職員数のスリム化といったことに
本気で取り組まないと北海道は沈没してしまうと思いますよ。
高橋知事は、「知事という立場は、背負っているものの大きさが違う
のよ」と仰っていました。
そうです、北海道は全国の都道府県の中で最大の面積を誇ってい
ますが、飛びぬけて膨大な借金も背負っているのです。
スイスやオランダの2倍近い面積をもつ北海道という島。
いつまでも国からのお金に頼るのではなく、国の施策に影響されず、
“この北海道を一国に見立ててやっていくんだ!”という自主独立の
気概がトップには求められているのではないでしょうか。
まさに北海道知事は一国一城の主なんです。
開拓者魂で道民と一体となって知事、頑張りましょうよ!
一中小企業の専務ごときが生意気なことを言うようですが・・・

【背負ってるものの大きさが・・・】

【北海道共和国?】