中学3年生の男の子が、先日交通事故で亡くなりました。
塾の帰りだったそうです。
これまでそのお子様を育ててこられたご両親の気持ちを考えると言葉もありません。
高校入学を目標に塾に通い、勉強し、これからまだまだ自分の素晴らしい個性を発揮して社会に貢献し、幸せになっていくことができたのに、本当に残念でなりません。
私たちは子供に、いろんなことを求めます。
生まれたばかりの頃や、小さいときは、本当に五体満足で、健康であってくれさえすればいいと思っていたのに、もっと勉強ができたらいいのに、とか、もっといい学校に行ってほしいのに、とか、こうであってほしいという欲を言えば、いくらでも出てきます。
しかし、今回のような若くて命を落としてしまう子供たちが世界にはもっとたくさんいるわけです。
時折、このような子供たちの短い人生に気持ちを向けて、今の自分の子供たちを見てあげて欲しいものです。
たくさんいたずらしたり、成績が悪かったり、親の言うことを聞かなかったりしても、元気で笑ってくれるだけで、幸せな気持ちになれます。
子供たちの成長を願い、もっと向上して欲しいという気持ちは大切ですが、時には、ただそこに元気でいてくれるだけでありがたい存在があることに、思いを向ける時間が必要です。
その気持ちこそが子育ての原点なのです。