中学での成績が悪く、高校の入学試験には到底合格できそうにない生徒がいます。


両親(それにおばあちゃんまで)は必至で何とかしようと、右往左往しますが、本人はいたって平気なようです。


親は子供の将来を思って、あれこれと手をかけ、手を焼くのですが、それが空回り。逆効果になっているのです。


親が子離れをすることが、子供の自立を助ける場合が多々あります。


親の気持ちも知らないで、と思うのですが、私たちも子供のころは親の気持ちなんて知らずに生きていたのです。


親の心は親にならないとなかなかわかりません。


自分で苦労をして初めて、それがわかるようになります。


受験の失敗、就職の失敗、いろんな失敗そのものが人を不幸にするわけではありません。


過保護に育てられたために、自分に襲いかかる数々の問題を自分で解決できずに、絶望し、失望することが不幸を生みます。


ですから親が必要以上に子供を守らず、苦労をさせたらいいのだと思います。


それでもその苦労を乗り越え、克服し、成長していくことが人生の喜びであることを、子供に教えて欲しいものです。