こんにちは、philosophiaです
今週は、Pia倶楽部を実施しました。
①【初級者コース「ドラッカー×7つの習慣」】と
②【中級者コース:「それぞれのドラッカー」】 です。
今までの内容を以下少しまとめてみました。
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「社会-企業組織」の関係性である
<マネジメントの3つの役割と第4の次元>
①自らの組織に特有の目的とミッションンを果たす
…経済的な成果をあげるための「事業のマネジメント」
②仕事を生産的なものとし、働く人たちに成果をあげさせる…「人と仕事のマネジメント」
③「自らが社会に与えるインパクトを処理するとともに、社会的な貢献を行う
…創造的・企業家的活動としての「経営管理者のマネジメント」(CSR)
④時間という要素…「現在と未来のマネジメント」
でした。
そして、マネジメントについての理解として、
「マネジメントが果たすべき役割から論じていない経営書は、
マネジメントの理解を間違っていると言わざるをえない。
マネジメントは、目的ではなく手段と見ることができず、
マネジメントそのものが何ものかであるように理解している。
マネジメントが成果のためのものであることを忘れている。
マネジメントが、機能だけを存在価値とするものにすぎないにもかかわらず、
それ自体が独立した価値あるものであるかのように理解している。」
でした。
「企業においては、経済的な成果が存在の根拠であり、目的である。」
ここが、企業と公的サービス機関の大きな違いの部分です。
後者のかかりやすい病としてドラッカー博士は
「一般に官僚主義と呼ばれているものは、自分たちが目的であり、
組織は手段であると錯覚した市場の試練にさらされていないマネジメント」
と指摘しています。
だからこそ、ドラッカー博士は、『非営利組織の経営』や『経営者に贈る5つの質問』に
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“正しい問い”が重要である【5つの質問~組織編】から始めよと言っています。
すなわち、
1.われわれのミッションは何か?
2.われわれの顧客は誰か?
3.顧客にとっての価値は何か?
4.われわれにとっての成果は何か?
5.われわれの計画は何か?
『経営者の条件』は、まえがきと序章は2004年に追加され
特に序章の「成果をあげるには」は、ハーバード・ビジネス・レビュー論文
「プロフェッショナル・マネージャーの行動原理」と訳されています。
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次に、「組織-個人」の関係性です。
そのまえに、『明日を支配するもの』第6章「自らをマネジメントする~明日の生き方」にある
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知識労働者のための【5つの質問~個人編】
1.自分は何か? 強みは何か?
2.自分は所を得ているか?
3.果たすべき貢献は何か?
4.他との関係性において責任は何か?
5.第二の人生は何か?
これは、組織におけるミッション、ビジョン、コンセプトに相当するものであり、
個人の価値観(ミッション・ステートメント)、ライフプラン、キャリアプランという
ぶれない軸をつくるための自分に問いかけるインサイド・アウトです。(禅でいう公案)
この基礎土台ができて、『経営者の条件』の第1章から始まる
成果をあげる柱として、
「時間、貢献、強み、集中、意志決定」という5つのスキームを
修得していく継続学習(自己開発)で、成果をあげる能力を磨いていく。
そういう意味では、終章「成果をあげる能力を修得せよ」を先に読んでおくと、
組織で働く知識労働者の仕事へのアプローチが理解しやすいかと思います。
また、仕事への姿勢として
『プロフェッショナルの条件』に出てくる
ドラッカー博士自身の教訓「私の人生を変えた七つの経験」は、
参考になると思います。
(書籍をお持ちでない方は、このブログ「知的好奇心」の右サイドバーに
「ドラッカー7つの教訓①~⑦」で、常時紹介しています。)
最後に、ジョゼフ・A・マチャレロ教授(『ドラッカー 365の金言』)が編纂した
『プロフェッショナルの原点』は、
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『経営者の条件』をベースに
先に紹介した『明日を支配するもの』・『プロフェッショナルの条件』が織り込まれていて、
コンパクトにまとめてあるのでドラッカー著書をいろいろ読まれた方には好書です。
特に、「行動と成果」である「何がなされるべきか」(What、Why)と
「いかになすべきか」(How)に焦点が当てられています。(原因と結果の法則)
率直な感想として、
「マネジメントは学ぶのは一日でできるが、使いこなすには時間がかかる」ということです。
なぜなら、書籍を読んで「目から鱗…」はあると思いますが、
その意味を自分のなかで体系化したり、
再構築したりすることで「わかる」といった状態に昇華され、
実践を通じて体験し感覚的に「腑に落ちる」ことで「身につく(できる)」、
そしてそれが再現できる実践力(能力)となる、というように…。
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