■子どもの発達の専門家が作るプリントサイト、「やんちゃワーク」はこちらから(PC推奨)。
当サイトでは、プリントを課題別に分けてHPに掲載しています。
理由は前の記事でもお伝えしていますが、主な理由は、
① 人には得意・不得意があり、その特徴をしっかりと見極めた上で力を伸ばしていくことが大切と考えているため。
② 保護者の方や先生方が、お子さんの特徴を見極める(アセスメントをする)ことをしやすいようにするため。
以上の2点が主な理由です。
これまで、プリントを年齢別で分けているサイトはありましたが、課題別で分けているサイトはなかなかなかったのではないかと思います。
そして当サイトのプリントは、もう1点特徴があります。
プリントを課題別で分けている以上、各課題の説明をしっかりと載せようということで、課題の説明を簡単な文章でお伝えしています。
特に、課題の説明をされても、「この力が苦手だと何に困るの?生活のどんなことが不便になるの?」ということは、イメージしにくいかと思います。
当サイトでは、「こんなことで困る可能性があります」という例を載せていますので、是非読んで頂けたら嬉しいです^ ^
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その中から、今回は「文脈理解」について、ここでもお伝えできたらと思います♪
この力は、物事の状況や文脈を理解する力です。
人は他者とコミュニケーションをとる時に、相手の言葉や前後の文脈から状況を推測してコミュニケーションをとります。
少し分かりにくいので、以下の文章をみてみましょう。
Aさん:明日遊びに行かない?
Bさん:ちょっと忙しいんだよね…。
Aさん:そっか、じゃぁまた今度ね!
ここでは、Aさんの誘いに対して、Bさんは直接「行けない」とは言っていませんが、Aさんは、話の文脈からBさんが行けないことを推測し、「また今度ね」と伝えています。
以下の文章も同様です。
Aさん:(居酒屋にて)次は何を飲もうかなぁ
Bさん:メニューどうぞ
Aさん:ありがとう
ここでも、Bさんは「メニューを取って」とは言われていませんが、話の文脈から、Aさんがメニューを見たいであろうことを推測し、行動をしています。
このように、社会の中には文脈を理解したり推測したりできるからこそ取れる行動が多くあります。
上記の例では、文脈を理解できていないとしても「ちょっと気が使えないタイプ」で済むかもしれません。
しかし、実際は文脈理解が難しいために、人と関係を築くことが難しい場合もあります。
例えば、泣いている友だちがいた場合、直前に何が起きたかによって対応は変わってきます。
転んで泣いているのか、運動会で1番になって泣いているのか、前の文脈によって、掛ける言葉は変わります。
人は、前の文脈を理解したり推測した上で、自分の行動を決めています。
この力に苦手さがあると、例えばこのようなことに困ることがあります。
・相手の行動の意味がわからない。
・文章題を解くことが難しい。
・次に何をしたら良いのかわからない。
・相手が求める対応とは異なる対応をしてしまう。
このように、対人関係のみならず勉強面でも苦労することがあります。
「お子さんにどう説明をしたら理解がしやすいのか」という視点で関わり方を考えていきましょう。
文脈理解は、トレーニングや遊びの中で十分に育てていくことができます。
ここからは、「文脈理解」を伸ばしてくれるプリントの一部をご紹介します♪
①お話づくり
②こんな時なんて言う?
③助詞
④文章を作ろう
⑤文章問題
他にも、「文脈理解」の力を確認したり伸ばしてくれるプリントを掲載していますので、ぜひサイトに遊びに来てみてください^ ^
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今日でGWが終了ですね。
今年はGWという感じではありませんでしたが、私はプリントの制作や会議が毎日できて、とても充実しています(それに付き合う仲間は大変かもしれませんが…笑)。
最後のお休み、おうちでいっぱい楽しんでくださいね♩
■これらのプリントは、以下のURLから無料でダウンロード頂けます(PC推奨)。