人は弱点があると、その弱点を意識するあまり、本来持っている長所も発揮しにくくなる。
身をもってこれを感じたのは昨日ボルダリングをしているときだった。ケガでしばらく運動を控えていたのだが、2月からボルダリングを再開した。再開してすぐ感じるのは、筋力が落ちたことだった。昔から筋肉隆々というわけではないが、今は一段と非力に感じる。それでも簡単な課題からはじめ、リハビリのつもりで少しずつ練習をはじめた。
昨日は再開して3回目になるので、課題のレベルも少し上がってきた。簡単な課題は多少力がなくても何とかごまかせたが、レベルが上がるとどうしても体の強度(手足の力や体幹の強さ)が必要になる。そんな中で、どうしてもクリアできない課題にぶち当たった。クリアできない原因ははっきりしていて、左手の指が弱くどうしても体を支えきれなかった。手の握り方、指の置き方などかれこれ30分ほど工夫したが、やはりクリアすることができなかった。
しばらく休憩しながら課題を眺めていると、ふっと違う登り方を思いついた。指の力にこだわらず、ムーブ(体の動き方)を変えれば簡単にできる課題だった。先ほど述べたように、もともと自分は力があるほうではなかったので、長所といえば課題を良く観察し、自分に合ったやり方で課題をクリアすることだった。しかし、ケガのあとは自分の非力さをいっそう強く意識し、うまくいかないことは何かと力がないという理由で片付いていたのかもしれない。
そういえば、仲のよかった女友達が昔にふっと言っていたことを思い出す。彼女はいわゆる高学歴・高収入な女の子だったが、自分より低学歴・低収入の旦那さんでもぜんぜん気にしないが、そのことをあとからうじうじ言われるのは我慢できない。
ぜんぜん違う事柄だけど、なんか共通点があるような気がした。弱点を認識することは重要だが、意識するあまり本来持っていた良さも消されるのはもったいない。そんなとめどない感想でした。