いい音楽を奏でるには、

全てを認める力がある方がいい。


音楽は、否定ではなく肯定。


今を生きているということ。


音楽を奏でるときは、

「今」を知覚し

その決断の繰り返し。


演奏者が良い演奏している感覚は、

生み出された音たちと対話ができている。


一度生まれてしまった音は、

後にも先にも二度と同じものはない。


パフォーマンスに自信が持てないとき、

例えば、こんな事が起きている。


過去の演奏を再現しようとしている時。

集中のすべき所を見誤っている時。

未来を見過ぎている時。


演奏者は、

演奏に集中する方が良いのだが、

欲が暴走している間はうまくいかない。


簡単に言い変えれば、

「感覚」で演奏すればよいのだが、

そうもいかないのが人間の欲である。


基礎的な音楽要素が身についたら、

そこで終わりではないのが音楽だ。


「その瞬間を愉しむ」


分かりきっているようなことだが、

目的が音楽する事から外れてしまった人ほど、

これはとても難易度が高い。


誰だって、

認められたいと願う。


しかし、

高みを目指せば目指すほど、

出発地が見えにくくなる。


困難な状況を乗り越えられるのは、

いつだって出発地にいた自分だ。


その立っている足は、

ちゃんと大地を感じれているだろうか。


音楽を奏でることは、

演奏者が

音楽そのものになることだ。







この空の下の人々に穏やかな時間が流れますように。


 शान्तिशान्तिशान्ति: