マミーアンドミーピアノのブログに
ご訪問ありがとうございます
教室の卒業生とそのお母さまにご招待いただいて、
松山バレエ団のくるみ割り人形を観てきました
そうだ！
もう12月！
一気にクリスマスムードに突入
（ロビーのディスプレイ。記念写真を撮る子もちらほら
）
幼稚園から知っている生徒さんですが、
美しいお姉さまに成長されていて感動
同じ舞台に、もっと小さい時に出たときにも。
同じくご招待いただいて見に行って、
その時のことも思い出して感無量でした。
夢に向かって、真っすぐに進んでいる姿がまぶしかったです
森下洋子さんも出演されていました。
10年近く前に同じ演目を観た時、
森下洋子さんは67歳でした。
演じていたクララは17歳の設定。
もちろん年齢はかけ離れています
でも手をいざなった瞬間
ちょっとした表情を送った瞬間
まとう空気が一変し、
クララとして圧倒的な存在感を放つのを感じました
本物の一流というのは、こういうことなんだ
と、肌で感じたのを覚えています。
もちろんジャンプやピルエットは
現役バリバリの若いダンサーには及びませんが、
虚構の世界をあたかも現実のように錯覚させ
その世界で数時間観客を楽しませる桁違いの演技力・表現力に
圧倒されました。
さて、その数時間前には
コンクール全国大会を控えている生徒さんのレッスンで
ピアノ演奏にも演技力が必要
というお話をしたばかりでした。
課題曲で一番の盛り上がりのところ、
宝物を見つけた
というワクワクした気持ちにしたいそうですが、
表現がちょっと薄い・・・
（方向性はあってるの。あともう少しなの）
イメージを明確にしたいと思い、
どんな宝物が見つかったと思う？
と訊いたら、
お金～
（担当の調律師さんが、処分予定のピアノの中から大金を見つけた話を思い出しました
）
子どものこういうところ、とても好きです
もうちょっとファンタジー感を出したかったので、
金貨がいっぱいの宝箱にしました
（曲の設定は気持ちのいい朝のつもりです）
イメージが創れたら表現力もアップしました
おなじフォルテでも
力強さ
喜び・歓び・悦び
期待感
楽しさ
壮大さ
こっけいさ
生命力
怒り
悲しみ・哀しみ
苦しみ
無数の表情があると思います。
フォルテの指定があったから、なんとなくフォルテではなく、
こんな感情を表現しようとしたら
結果としてフォルテになりました
という方が、必然性と説得力がありますよね
で、それが美しさの基本である
自然であること
につながるのかなあと思います。
楽しさを表現したいんだったら、
自分も心の底から楽しみましょう
悲しさを表現したいんだったら、
心の底から悲しみましょう
自分の心も曲想と一緒に動かすことが大切です。
気恥ずかしいから、自分はお澄まししながら
ピアノだけは感動的な表現になっててほしい
なんて、たぶん無理なので
自分の演奏を客観的に聴いて分析、
調整する冷静さを持つと同時に
曲想と自分の気持ちをシンクロさせることが大事。
役者さんが役と一心同体になるような。
森下洋子さんが自分を17歳のクララだと信じて疑わないような、
曲想に没頭する演技力も持ってほしいと思います
この生徒さんは、
独特の世界観を持っていて、表現力もあります
大きなホールの空気感を一変させる力が
もっともっとだせるはず
簡単な曲だと思ったのに、
すごくむずかしかった～～
とレッスンの度に言っていますが、
つまりそれは、
すごく素敵な曲だってことに気がついた
ってことね。
しっかり味わって、それを人に伝えていきましょうね
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