その一年を「浪人」と呼んでいたら、娘はもっと違う顔をしていたかもしれません。

 

バレエをやめたあと、受験に向かうまでの一年をどう呼ぶか、私はずいぶん迷いました。「浪人」という言葉には、失敗の続きのような響きがある気がしたのです。

 

だから私たちは、その一年を「ギャップイヤー」と呼ぶことにしました。回り道ではなく、必要だった時間として。

 

呼び方一つで空気が変わるなんて、大げさに思われるかもしれません。でも娘の表情は、確かに少しずつ変わっていきました。

 

その一年をどう過ごしたのか、そして受験した6校すべてに合格するまでの記録を、名付け方に迷った日々ごと、まとめました。