仲介者やFA(Financial Advisor)に支払う手数料について触れておきましょう。
手数料には、
・着手金(依頼時に〇百万円、など)
・リテイナー・フィー(毎月〇百万円、など)
・中間金(基本合意時に成功報酬の〇%、など)
・成功報酬(レーマン方式や対価の〇%、など)
といった種類があります。仲介者やFAなどの業者によって、あるいは、案件によって、これらの組み合わせや手数料水準が変わってきます。
いわゆる売れそうな案件の場合には、業者もその案件に絡んで稼ぎたいので、例えば、成功報酬だけ、とか、更に成功報酬の料率もディスカウントしたりします。。。
一方、売れそうにない案件の場合には、少しでもコストを回収しようと、着手金やリテイナーを要求したり、成功報酬もレーマン方式をそのまま適用しようとしたり。。。
と様々です。慣れていない人には、提示された手数料が妥当なのかは判断が難しいでしょう。
レーマン方式については、色々な業者のサイトに掲載されていますので、検索してご覧頂ければと思います。
ぱっと見た感じでは、料率はどの業者も同じなので、差はないように見えますが、業者によって、取引金額の定義が大きく異なるケースがあるので注意が必要です。時価総資産だったり、株式価値やEV(企業価値)だったり・・・
(例)負債が大きく、利益率が低い会社の場合
この場合、時価総資産は大きくなりますが、株式価値は低くなります。従って、株式価値を取引金額として使う業者の方が成功報酬は相対的に低くなります。
仲介ではなく、FAを使うような比較的大型案件の場合、レーマン方式が使われることは稀です。
ビューコン(ビューティーコンテスト)でFAを選定されることが多く、競争になる為、手数料率もレーマンと比べれば低く設定されることがほとんどです(取引金額の1.5%、など)。また、買い手のFAの場合には、取引金額が上がれば上がるほど手数料が大きくなるのはフェアではないという考えから、安く買えた場合には手数料が増えるようなスキームにする、といった工夫もよく行われています。
どういう業者にどういう手数料体系でどういう依頼をするか、がM&Aの成果を得る上で極めて重要です。経営者は、テクニカルな細かい知識までは必要ありませんが、M&Aの根源的な部分についての見識は高めておくべきです。