同志としてプロとして | 皐月桜に出会うまで -私たちの家族日記-

皐月桜に出会うまで -私たちの家族日記-

なままと申します。現在37歳。大学同級生のちーさんと2014年結婚。その後6年半の不妊治療を経て、リプロ東京にてサクラ咲きました✿2023年5月ついに待望の我が子と対面。
ちーさん、なまま、すーちゃん✽家族三人の軌跡✽
旧ブログはこちら→https://ameblo.jp/namama2017/

 

生殖医療の世界に飛び込み早3週間。


職場としては有り難いことに超ホワイト。

そしてフルタイムでもやれるかも、と思うほど

日々刺激をもらいながら楽しんで働けています。


今まで10年以上薬局薬剤師をやっていたけれど

ようやく好きな事に出会いそれを仕事にできた、

といったところでしょうか。


これまでの薬局での業務も好きではありましたが、

すべての疾患や薬を幅広く網羅する立場ゆえ

一つの世界を深く掘り下げる楽しさは知りませんでした。


そして薬局薬剤師として患者さんに出来ることに

いつも限界を感じていました。


もちろん薬局業界にも改革を目指し

先陣きってご活躍されている方もいるけれど、

自分の周囲でそういった方と巡り合うことは出来ず。


自分も新たな目標を見つけられないまま、

平凡に過ぎゆく環境に甘んじていました。



そんな中で超ド派手につまづいた、

『子を授かる』という人生のステップ。


移植にすらなかなか辿り着かない中

苦い思い出もすごく多かったですが、

おかげで探究心がメラメラ出てきて

勉強する時間もたっぷり得られました。


そんな日々があって、

今こうして新たな仕事に就けたこと。


ここまで含めてが運命づけられていたような…

そんな気さえしてしまいます。

(1000万飛んで、生活カツカツになったのも含め🤣)



他職種の方のお仕事を拝見できるのも新鮮で、

医療資格の有無に関わらずこんなに活躍できるのかと

尊敬の気持ちでいっぱい。


逆に自分は六年制大学を出て

国家資格を持っているけれど、

この世界では初心者マーク。


勉強すべきことは山ほどあるなぁと

この歳にして色々気付かされています。




患者さんと直接お話しする機会も

早速いただいておりますが、


生殖医療の世界にはやっぱり
人生がギュッと凝縮されている気がします。


患者さんの状況がリアルタイムで分かる中、
切ない気持ちになることも本当に多い。

でもたとえ悪い結果だとしても気丈に振る舞われ、
皆、冷静に治療と向き合われている。

あぁ、凄いなと。
ここはそういう世界なんだな、と
改めて気付かされました。


「子は授かりものですから、、」と
周囲には言葉を濁さざるを得ない中で、
誰よりも子を授かることと真剣に向き合い
涙しながら懸命に頑張られる患者さん達に、
どうかサクラサク結果を、と願うばかりです。

そしてこの治療の行く末が
人生の大きな分岐点となるかもしれないからこそ、
どの道に進んでもどうか後悔のないように…

そんな願いを、私はいつも密かに抱いています。



今の私では力不足で全然お役に立てていませんが、
ひとつの胚の重み、一周期の重み、
そこにかける時間や費用、労力を知っているから。

流れるように繰り返される日常業務の中でも
自分に出来ることを常に模索、自問自答しながら、
同志である方々の未来が明るいものであるように
その一助となれるように頑張っていきたいです。


同志としての情熱と、
これからはプロとしての責任感を胸に…

引き続き精進していきます🌱


不二家のペコちゃんのお口を、内膜に似てる…?と思った私🙃